イオンに出店「コナズ珈琲」新ブランドが突く「スタバ満員」時代の急所、高品質の"タイパカフェ"は新定番になれるか

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本稿では、さらにKNOWS COFFEEが狙うマーケットを深掘りしていきたい。まずは昨今のカフェ事情を確認していこう。

大手チェーンカフェ、2つのスタイル

カフェという言葉の定義は広く、世の中にはさまざまな「カフェ」がある。だが大手のチェーンカフェに限って言えば、おおまかに以下の2つに分けられると筆者は考える。

①安さや機能性、効率重視のカフェ

②喫茶店インスパイヤのくつろぎカフェ

①については、セルフサービスでコーヒー1杯200円台から、お財布にも優しい価格設定。店内の居心地は長居してくつろぐにはやや辛いが、ちょっとした時間つぶしや休憩には十分だ。ドトールやサンマルクカフェなどがそうで、日常的に利用する人も多いのではないか。

②は、昔ながらの喫茶店をインスパイヤしながらチェーン化した店づくりで、ゆっくりと過ごせるカフェだ。フルサービスで広めの席、ていねいに抽出したコーヒーやパンケーキやナポリタンのようなしっかりしたフードが揃っている。こちらはより長時間の利用に向いており、具体的には、「コメダ珈琲店」を筆頭に「星乃珈琲」、すかいらーくグループの「むさしの森珈琲」などがある。近年、こちらのスタイルのニーズが郊外を中心に強く、大手外食企業はこぞってこうした業態を出している。

コナズ珈琲は後者のカテゴリだ。コナズ珈琲では滞在時間の制限を設けていないことが大きな特徴である。「時間を気にせずゆっくり過ごせる」と、その体験価値が支持されているのだ。

では、今回のKNOWS COFFEEは短時間利用ということで、前者のカテゴリなのだろうか。確かに、セルフサービスでサクッと短時間の休憩に使えるスタイルではあるが、値段を見るとそこまで「お手頃」というわけではない。

KNOWS COFFEEの店内
KNOWS COFFEEの店内(写真:KNOWS COFFEE提供)

480円のブレンドもありつつ、店の売りである「ナチュラル」「ウォッシュド」の2種類の精製方法の違いを打ち出したコーヒーは1杯850円と、大手チェーンのカフェにしてはやや値が張る。

もちろん、味もその値段に見合う本格派だ。価格帯や商品クオリティを考えるとややアッパーレンジにあり、ドトールやサンマルクカフェなどと同じくくりにしてしまうのは少し違う気がする。

プレスリリース
「コナ ナチュラル」(上)はフルーティーな甘さ、「コナ ウォッシュド」(下)はすっきり上品な酸味が特徴だ(写真:KNOWS COFFEEプレスリリースより)

ハイクオリティで高単価、だけどカジュアルに短時間の利用に向く。質のいいものを短い時間内で堪能できる。実はこの「タイパ重視」の傾向こそ、現代人が求めているカフェスタイルなのだ。

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