「130万円の壁」4月から緩和でも油断大敵な理由 鉄道運賃値上げ、106万円の壁…扶養から外れる意外な盲点
もっとも、このルールはそもそも、会社員や公務員の扶養に入っている配偶者や子どもなどが対象です。社会保険には扶養に入れる基準となる「130万円の壁」とは別に、「106万円の壁」もあります。
これはパートやアルバイトの人が自分で社会保険に加入する場合の基準で、週20時間以上働き、勤務先の従業員数が一定以上、年収106万円相当以上などの要件を満たすと、扶養の要件よりも優先して自分のパート・アルバイト先で社会保険に加入する必要が生じます。こちらの要件に該当すれば、扶養の要件を満たしていても扶養を外れ、自分の勤務先で社会保険に加入しなければなりません。
さらに、来年以降はこの「106万円の壁」についても要件が変わり、自分で社会保険に加入すべき対象者が拡大する予定です。今回の4月からの「130万円の壁」では扶養内となる人であっても、来年以降の「106万円の壁」の変更で扶養に入れなくなる可能性があることは、十分に理解しておく必要があるでしょう。
もうひとつ注意したいのが、「130万円の壁」に含まれる手当の範囲です。社会保険の扶養認定で用いられる収入には、基本給だけでなく諸手当や賞与なども含まれます。
ここには通勤手当も含まれるため、年収の算定時には必ず合算しなければなりません。時給と労働時間の計算では年収130万円未満に収まっていても、通勤手当を含めると130万円以上になってしまい、扶養から外れるケースも考えられます。
新年度の鉄道運賃値上げにも注意
折しも、3月には鉄道各社が運賃を改定したばかりです。たとえばJR東日本では普通運賃が約5%、山手線内では約16%値上げされました。通勤経路によっては運賃改定で交通費が増え、勤務先から支給される通勤手当の金額が上がる可能性があります。年収を扶養内に抑えるためには、交通費も考慮しておくのが賢明です。
扶養のルールは年々見直されており、複雑になっています。扶養内で働き続ける場合には、制度の変更点をその都度チェックし、要件を満たしているかどうかを確認しておくことが大切です。
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