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3月退任のANA・井上社長に聞くコロナからの復活とこれからの課題。好調な国際線と苦戦が続く国内線、伸ばす貨物の行方

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コロナ後のビジネス環境は大きく変わった。デジタル化が一層進んでいることは言うまでもなく、今はそれにAIが加わっている。30年代にはAIが人間の知能を超えるシンギュラリティまで起きると言われるなか、われわれのビジネスはどうなるのだろうと考えた。

人と人とのふれあいを創造し、リアルな感動を提供することがわれわれのなりわいだ。AIが何でも課題を解決してくれる世の中でどう生きていくのかという問題意識がある。

5年間で2700億円のデジタル投資

ーー具体的にはどういった対応が必要なのでしょうか。

前提として絶対に変えてはいけないのが「安全の堅持」。これはどんな時代であっても譲ることはできない。そのうえでデジタル活用を進めていく。人がやっていたことをデジタルに移行して生産性向上やコスト削減をする。ただ、それは他社も含めてみんなやっていることなので、差別化にはならないと考えている。後れを取らないことが大切だ。

差別化はやはり人間が提供する価値であり、デジタルを基礎として人間の活動でプレミアムをつけていくのが基本的な考え方だ。しかし、言い訳のようだが、コロナ禍の際に経営が苦しく、デジタル投資ができなかった。涙をのんで止めたデジタル投資の遅れを取り戻すべく、30年度までの5年間で2700億円の投資を決断した。

ーー利用者にとってここが便利になるなどのポイントは何ですか?

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