バブルの空気漂う「教会風の異空間」なのに、店舗は超庶民的… 晴海トリトン『ギリシャ神話フードコート』の衝撃

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2000年代以降には再開発が進み、都営地下鉄大江戸線の駅もいくつか開業した。有明などと結ぶ晴海大橋の完成(06年)や前述した選手村、そして跡地の開発、さらにBRTのターミナルも生まれている。

晴美フラッグ
晴海エリア(写真:いつか/PIXTA)

壮大な空間に生活感あふれるテナントたち

さて、そんな晴海に鎮座するフードコートがトリトンキッチン・フードコートである。01年10月に竣工した晴海アイランドトリトンスクエア(以下、トリトンスクエア)の1階に広がっている。

トリトンスクエアは1950年代に誕生した晴海団地の老朽化を受けて始まった再開発の末に生まれた。計画決定が92年、そこから完成が2001年と考えると、いかにバブル崩壊の爪痕が厳しかったのかを思い知らされる。

「晴海」という地名とあまり関係なさそうな「トリトン」なる名前の由来は、何とギリシャ神話だ。「トリトン」という海の神を、海に囲まれた晴海になぞらえて命名したという。さらに、オフィスと住宅、さらにショッピングといった3つの要素から「Tri」という接頭辞もあわせてトリトンとなったようだ。

最寄り駅の勝どき駅から徒歩で5分ほど、都道304号を普通に歩いても行けるが、運河にかけられた「トリトンブリッジ」を通っていくと、ちょっとした非日常感が味わえる。

トリトンキッチン・フードコート
トリトンブリッジ(写真:筆者撮影)
トリトンキッチン・フードコート
ちょっとした非日常感が味わえる(写真:筆者撮影)

トリトンスクエアはオフィスゾーンと商業エリアの晴海トリトンに分けられ、前者はまあ普通のオフィスビルといった感じながら後者は異彩を放っている。

トリトンキッチン・フードコート
晴海トリトン(写真:筆者撮影)

外観はかなり洋風というか、日本であまり見ない石造りのような風体であり、曲線が多い。何となく汐留辺りの再開発を彷彿とさせる作りだ。00年代前半の湾岸開発は、こうした感じがトレンドだったのだろうか。というよりも、計画時期的にバブルの残滓、といったほうが正しいのか。

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