東京メトロ東西線「南砂町」大規模改良工事の全貌 ホームを2面3線に増設、混雑緩和はいつの日か?

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ほかの路線でも混雑緩和対策が行われているのかについても聞いてみた。東京メトロがその回答の例として挙げたのは日比谷線。朝の混雑時間帯をわかりやすくするために、日比谷線沿線の朝活スポットを紹介しているという。「朝の時間を快適にお過ごしいただくためのお客様ご自身のアクションを応援するとともに、継続的なオフピーク通勤・通学へのご協力を通じた混雑緩和を目的とした取り組みを行っている」。

混雑緩和とは鉄道会社が行うハード的な部分、つまり列車本数の増便や設備の改良などのハード部分だけではなく、私たち利用者もオフピークを意識して利用することにより、ラッシュを分散させて混雑緩和を実現する方法もある。

以前も既存トンネルで大工事を行った事例が

話は少しそれるが、東京メトロでは以前にも既存トンネルで大工事を行った事例があった。小竹向原―千川間の連絡線設置工事である。副都心線の開業によって複雑化した有楽町線だが、特に朝ラッシュ時間帯に、小竹向原駅付近での平面交差が輸送上のネックとなってしまったのだ。

輸送の安定性を向上させるべく平面交差を解消するために、小竹向原―千川駅間に連絡線を新設し、平面交差を廃止。2路線とも互いの発車待ち調整が不要となり、円滑な運行ができるようになった。このとき「東京メトロは安全運行のためであれば、線路も動かす。都市のリズムへの調和は、決して乱してはならない」そんな強いメッセージが込められているように筆者には思えた。今後も東西線などの工事進捗状況を見守るとともに、さらなる混雑対策に期待したい。

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渡部 史絵 鉄道ジャーナリスト

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わたなべ・しえ / Shie Watanabe

2006年から活動。月刊誌「鉄道ファン」や「東洋経済オンライン」の連載をはじめ、書籍や新聞・テレビやラジオ等で鉄道の有用性や魅力を発信中。著書は多数あり『鉄道写真 ここで撮ってもいいですか』(オーム社)『鉄道なんでも日本初!』(天夢人)『超! 探求読本 誰も書かなかった東武鉄道』(河出書房新社)『地下鉄の駅はものすごい』(平凡社)『電車の進歩細見』(交通新聞社)『譲渡された鉄道車両』(東京堂出版)ほか。国土交通省・行政や大学、鉄道事業者にて講演活動等も多く行う。

 

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