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映画『国宝』効果で大繁盛…開場前の《歌舞伎座》に潜入して驚いた"精巧な内部" 衝撃の"舞台ギミック"を一挙ご紹介

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せっかく歌舞伎座を訪れたら、芝居だけでなく、歴史が息づく建物のすべてを楽しんでみてはどうだろう。それを含めた歌舞伎体験にこそ価値があり、人に話せるネタにもなるに違いない。

多様な楽しみ方を尊重する劇場の心地よさ

歌舞伎座ではいま、『国宝』による歌舞伎ブームから、若い世代を中心にした新規の観客が増えている。話題の映画を入り口に、日本の伝統芸能である歌舞伎を、本場の専用劇場で鑑賞したいという機運が高まっているようだ。

昨夏以降はチケットがなかなか取れない時期もあったが、ここ最近は以前に比べて落ち着いている。3階席など手頃な価格の席がすぐに完売する傾向は続いているが、演目によっては十分チャンスがある。まずは予約サイトをのぞいてみるといいだろう。

上方歌舞伎の名門の御曹司・俊介を演じた横浜流星(写真:『国宝』(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会)

歌舞伎座は、日本の伝統芸能である歌舞伎を、江戸時代から続く由緒ある専用劇場で体感できる特別な空間。そこでの鑑賞は、体験価値への感度が高い現代の若い世代のニーズと合っていると感じる。

筆者がおすすめしたいのは、歌舞伎座で観劇するせっかくの機会に、思い切ってお金も時間もしっかりかけて、日常から離れた特別な時空を思う存分楽しむこと。初めてだと敷居が高く感じるかもしれないが、決してそんなことはない。

着物を着て観劇に来る年配層もいれば、カジュアルな服装の若者たちや、会社員ふうのスーツ姿の男性やワンピースで着飾った若い女性、修学旅行の学生など多種多様な人たちが、思い思いに歌舞伎を楽しんでいる。

そこでは、ホスピタリティあふれる劇場スタッフの案内もあり、とても居心地のよい充足した時間を過ごせる。日本人の本能的なものを呼び起こすのかもしれないが、伝統文化を肌で感じるその空間は、垣根なしにくつろげる安息の場所になる。

日本の伝統芸能を楽しむ歴史ある劇場だが、人それぞれの多様な楽しみ方を尊重するその空気は、とても現代的に感じる。

人それぞれの楽しみ方で過ごせて、どれも間違いではない。いちど訪れれば、その居心地よさにハマる人は少なくないだろう。

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