映画『国宝』効果で大繁盛…開場前の《歌舞伎座》に潜入して驚いた"精巧な内部" 衝撃の"舞台ギミック"を一挙ご紹介

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開場時間前に劇場スタッフとともに館内に入り、まずは厳かな空気が漂う舞台を見学。千田支配人が仕様を丁寧に教えてくれた。

「本物」を体感できる歌舞伎座のステージ

現在の第五期歌舞伎座のステージは、間口91尺(27.57m)、高さ21尺(6.36m)の舞台に、直径60尺(18.18m)の廻り舞台を設置。下手には60尺(18.18m)の花道がある。昇降する舞台装置のセリは、第四期から変わらぬ松ゼリ、竹ゼリ、梅ゼリ、すっぽん(花道のセリ)に加えて、新たに大ゼリが加わったという。

歌舞伎座
花道の「すっぽん」。舞台奥より「大ゼリ」「松ゼリ」「竹ゼリ」「梅ゼリ」(写真:松竹)

舞台の下手(客席から見て左側)には、黒御簾(くろみす)と呼ばれる黒い格子の小部屋があり、三味線、太鼓、笛などの奏者が演目の下座音楽(げざおんがく)を奏でる。

また、義太夫狂言など演目によっては、竹本と呼ばれる語り手の太夫と三味線奏者が、舞台上手(客席から見て右側)の床または御簾(みす)の裏側から演奏する。

舞台と客席の間に下がる引幕の定式幕は、江戸時代に幕府が許可を与えた芝居小屋それぞれに色が決まっていた。当時の森田座の系譜になる歌舞伎座は、左から黒色、柿色、萌葱の配色が受け継がれ、劇場の象徴になっている。

歌舞伎座
プロセニアムアーチ(写真:松竹)

舞台全体と客席を見渡せる1階客席の後方には、公演の舞台進行を客席の事象を含めて監視、管理する監事室がある。2階客席の後方には、調光室があり客席や舞台の照明をコントロールする。

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