教員の生成AI利用が急激に増加、「下請け」か「話し相手」か…で差が出る活用のコツ《"デジタルな副担任"の育て方》

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◎小中学校教員の生成AI利用率推移

教員の生成AI利用率は公立小中学校で55%とわずか1年で半数を超えた(出所)MM総研「公立小中高における教員向け生成AI 利用環境調査」(2025年12月時点)

これまでの職員室において、仕事の速い教員といえば、ショートカットキーを使いこなす人やエクセルの関数に精通している人が多かったです。

しかし、生成AIが浸透した現在、真に余裕を生み出している教師の共通点は、技術力の高さではなく、AIに対する向き合い方にあります。

彼らは生成AIを、単に書類を自動生成する便利なツールとは見ていません。クラスを共に運営し、時には自分の盲点を指摘してくれる「デジタルな副担任」として扱っているのです。

下請けではなくディスカッション・パートナー

多くの教員が生成AIを利用し始めた今、活用の質に二極化が起きています。

• 「ツール」として使う先生
「運動会のあいさつ文を作って」「通知表の所見を300字で書いて」と、単発の作業を発注します。これだけでも時短にはなりますが、出てきた回答がしっくりこなければ「使えない」と諦めてしまいます。そして生成AIは役に立たないという結論に至ってしまいます。
• 「副担任」として扱う先生
「今年のクラスは少し内気な子が多いんだけど、運動会で彼らが主役だと感じられるスローガンを一緒に考えてくれないか?」と相談から入ります。生成AIの回答に対して「それだと少し言葉が硬いかな。もう少し低学年にも伝わる表現にできる?」と対話を重ねます。

この対話のプロセスこそが、教員自身の思考を深め、結果として授業や学級経営の質を向上させるのです。

なぜ、そこまでして余裕を作る必要があるのでしょうか。それは、教員という仕事の核心が予測不能な子どもたちの反応に応えることにあるからです。

事務作業や教材研究のベース作りに追われ、心が満杯の状態では、子どもたちの小さなサインを見逃してしまいます。授業中に起きた予期せぬ疑問を、深く掘り下げるチャンスをスルーしてしまいます。

AI副担任に定型的な思考や構成案作りを任せることで、担任である教員の心には余白が生まれます。その余白があって初めて、子どもたちの目を見つめ、彼らの言葉の裏側にある感情に触れることができるのです。

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