賃上げは「コスト」か?「投資」か?春闘でバレる「経営者の頭の中」
賃上げの議論で見落とされる本質
今年の春闘は、一斉回答日を経て、大企業を中心に満額回答が相次ぎました。賃上げは「できるかどうか」ではなく「どこまで上げるか」が問われる局面に入っています。
報道でも、賃上げ率や波及効果が大きなテーマになっています。もちろん、それ自体は重要です。
しかし、人的資本経営の観点から見ると、もっと重要な問いがあります。
それは、その会社が人材を「コスト」として見ているのか、それとも「投資」として見ているのか、ということです。
たとえば、同じ賃上げでも、「採用が厳しいから仕方なく上げる」「離職されたら困るから一時的に対応する」という発想で行うのと、「今後の競争力に必要な人材を引きつけ、伸ばし、活かすために行う」のとでは、意味がまったく違います。
前者は「防衛策」です。後者は「成長戦略」です。
人材不足が深刻化する時代には、この差がそのまま企業の差になります。
賃上げの金額だけを議論していても、本質は見えてきません。「賃上げをどう位置づけるか」で、経営の質が見えてくるのです。






















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