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ホルムズ海峡封鎖で半導体用ヘリウムガスに「供給ショック」/カタールが生産停止、価格高騰やチップ生産に制約の恐れ

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半導体専門のコンサルティング会社、蓉和半導体諮詢の呉梓豪CEO(最高経営責任者)によれば、カタールのノースフィールド・ガス田から産出される天然ガスのヘリウム含有率は0.04%に過ぎない。しかしガス田の規模が巨大なため、推定埋蔵量は全世界の約2割に上るという。

カタールの沖合にあるノースフィールド・ガス田は、ヘリウムガスの世界最大級の供給源でもある(写真はカタールエナジーのウェブサイトより)

カタールエナジーはフランスの産業ガス大手のエア・リキードなどと共同で、ラスラファンに3つのヘリウム分離・生成プラントを建設。それらの生産能力は全世界の約30%を占めている。カタール産のヘリウムガスの供給が(軍事衝突の影響で)突然停止したことで、短期的な市場価格の高騰は避けられない。

「ヘリウムガスの国際市場価格は、ホルムズ海峡の封鎖前に比べてすでに約2倍になった。とはいえ、2022年にロシアがウクライナに侵攻した際、(両国への生産依存度が高い)ネオンガスの市場価格が7〜10倍に高騰したのに比べれば、ヘリウムガスの上昇幅は穏やかなほうだ」(呉CEO)

中国の相場上昇はまだ小幅

中国の国内市場に限って見れば、ヘリウムガスの価格上昇は現時点ではまだ小幅にとどまっている。

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