「1杯170円なのに美味すぎる」「技術力ヤバい」…売り切れ続出「セブンのカップうどん」カップ麺研究家が語る凄さの理由
さらに「おくら」や「めかぶ」といった、他の製品には転用しづらい特殊な具材をふんだんに使用している。通常、メーカーは効率を重視しなければいけない。そのため大量にストックがある既存の資材を多用して、新商品を作るものだ。
しかし、この商品は流用を拒む独自の設計思想を貫いている。これほどのアドバンテージを持ちながら、販売価格を158円(税込み170円)に抑え込んでいる事実に、筆者は戦慄せざるを得なかった。
そのような仕掛けを涼しい顔でやってのけられたのは、コンビニ業界の最前線に立ち続けているインフラの王者・セブン-イレブンと、業界きっての技術力を誇る明星食品が手を組んだからこそ。安いだけが売りの客寄せパンダではなく、圧倒的なスケールメリットを背景にした「価格破壊」ならぬ「価値創造」の極致に到達していたのだ。
インフレ時代に安さが刺さりまくった
それにしてもなぜ、ここまで爆発的な支持を得たのだろうか。そのパズルを紐解くためには、我々の中に潜んでいる「金銭感覚のズレ」とも向き合わなければならない。
諸々の高騰が相次いでいる現代において、いまだにカップ麺は “100円前後で買うもの„ などと、昭和〜平成中期のバイアスにとらわれているユーザーは少なくない。またカップ麺に限らず、スナック菓子や豆腐、納豆、バラ売りの野菜など、そもそも「100円前後を超えると高い」と警戒されるカテゴリーは確実に存在する。
これは、近年のラーメン業界における「1000円の壁」問題とも無縁ではない。一杯の食事に対して、我々が支払うべき正当な対価とはいくらなのか。その基準は常に右肩方向に揺れ動き、変動のたびに我々は最新のOSを与えられ、半強制的なアップデートを要求されている。





















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