日本の教師が「過剰サービス」に陥った一つの要因 松坂桃李主演『御上先生』が突いた金八先生の罪

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御上先生 TBS
「あの有名な学園ドラマ」が教育現場にもたらしたものと、それに対して『御上先生』が提示した「答え」とは?(画像:『御上先生』©︎TBS)
TVerアワード2025ドラマ優秀賞に輝いた『御上先生』、その第2話にはこんなセリフがあります。「あの有名な学園ドラマが放送されると、その度に全国の学校が荒れるそうです」――このセリフの背景にある、フィクションと教育現場のリアルな関係を、『学園ドラマは日本の教育をどう変えたか』を上梓し、日曜劇場『御上先生』の教育監修を務め、『ドラゴン桜2』の編集担当としても知られるカルペ・ディエムの西岡壱誠氏が解説します。

TVerアワード2025、その受賞作の第2話が刺さる

2026年3月、「TVerアワード2025 ドラマ優秀賞」が発表されました。TVerで配信されたドラマのなかで極めて高い再生数を記録したとして選ばれたのが、松坂桃李主演・TBS日曜劇場『御上先生』です。初回視聴率12.2%、最終回11.8%と数字も堅調で、第123回ザテレビジョン ドラマアカデミー賞では最優秀作品賞を含む4部門、東京ドラマアウォード2025でも3部門を制した、文字どおり25年を代表するドラマになりました。

そのドラマの第2話に、こんなセリフがあります。見ている人の背筋をちょっとだけ伸ばすような一言です。

「あの有名な学園ドラマが放送されると、その度に全国の学校が荒れるそうです。良い先生と、それ以外の悪い先生というイメージを作ってしまうから」

このセリフが暗示する「あの有名な学園ドラマ」――多くの視聴者が反射的に頭に浮かべたのは、ひとつのタイトルだったはずです。『3年B組金八先生』。1979年から2011年まで、実に32年・185話にわたってTBSで放送され続けた、日本最長級の学園ドラマです。

では、あのドラマは日本の教育に何をもたらしたのでしょうか? そして令和の「官僚先生」は、その何を超えようとしているのでしょうか。

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