むろん、エンジニアリング面では再生可能エネルギー由来の液体燃料を使う内燃機関の開発や、プラグインハイブリッド車などでの技術的なフィードバックもあるだろう。
だが、それ以上に「三菱らしさ」そのものの伝承と、次世代の「三菱らしさ」を創出することが重要だ。三菱のモータースポーツを定常的に見てきた筆者は痛感する。
では、幸田さんから池田への「三菱らしさの伝承」は、うまくいきそうか?
昔は、先輩から「背中を見て覚えろ」といった伝承だったというが、そんな職人気質な対応は当然、していない。
そのうえで、幸田さんは「年代が違うので、(多少の話の相違は)びっくりしていません」と言い、対する池田さんは「レストア活動から話をしてきたので(現在の実務でコミュニケーションとしての)新しい驚きはありません。(それどころか)似ているところが根底にあります」とも言う。
さらに幸田さんは池田さんに対して「責任感が強く、突っ走ることもある。それにストップをかけてやらないと……と思うことも」という場面もあり「自分の若い頃を見ているようで」と笑う。
「強気の三菱」を待ち望む!
取材の最後、幸田さんに「池田さんが働いている姿を見て、先輩としてメッセージを」と振ってみた。するとこんな答えが返ってきた。
「頑張れよ!とは、あえて言いません。池田さんは常に頑張っています。頼もしい限りです。そして羨ましい。私が在籍している間は全身全霊で、スケートのチームパシュートのように後方からプッシュし続けるつもりです」
そして池田さんには、「幸田さんの目を真正面から見て、後輩としての思いを」。
池田さんからの答えは、「おぼつかない部分ばかりですが、引き続き辛抱強くご指導お願いします」だった。
ふたりはそれぞれ、冒険が好きな人だ――。
インタビューを終えて、そう感じた。また、三菱という企業は、いまこそ社員全員が「冒険が好きだ」と言わなければならないと、強く思った。そんな強気の三菱の姿を、ユーザーは待ち望んでいるはずだ。
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