中国の新興EV「蔚来汽車」が四半期ベースで初の黒字に/赤字体質だったが急回復、2026年は通期黒字を掲げる

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黒字転換の原動力となった蔚来の大型SUV「ES8」。高額な分、粗利益も大きいが、一時は全販売車種の約半分を占めるまでになった(同社ウェブサイトより)

中国の新興EV大手「蔚来汽車」(NIO)が2025年10~12月期(第4四半期)、ついに黒字転換した。

同社が3月10日夜に発表した四半期決算によれば、営業損益は12億5000万元(約290億円)と四半期ベースで初の黒字となり、前年同期の55億4000万元の赤字から大幅に改善した。純損益も前年同期の66億2000万元の赤字から一転して7億2000万元の黒字を計上した。

同社はバッテリー交換方式のEVをいち早く手掛けたが、交換ステーションやリース用バッテリーなどへの初期投資負担に売り上げが追い付かず、近年は新興EVメーカーの中でも大きな赤字を抱えてきた。

特に24年10~12月期は新たに立ち上げた低価格ブランドの不振もあり71億1150万元という過去最大の最終赤字を計上、一時債務超過に転落、資金難を指摘する声も多かった。

投資コスト重く、一時は債務超過に

このため第三者増資による支援を受けて策定された再建計画で販売車種の見直しなどを掲げ、25年10~12月期の黒字転換を目指してきた。実際、25年1~3月期から同7~9月期の各四半期における営業損失はそれぞれ59億4000万元、40億4000万元、27億7000万元と着実に縮小。今回、当初の黒字化目標を無事達成した。

黒字化の最大の要因は、10~12月期の販売台数が12万4000台に達し過去最高を記録したことだ。これにより自動車売上高は前年同期比80.9%増(前期比64.6%増)の316億元に達した。

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