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ライフ #百貨店消滅タウン

開業時から「ヨーカドーで買えるものしかない」と言われていた…埼玉にある「百貨店が根付かなかった街」の本質理由

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開業から3カ月後の状況を見ると、衣料品を中心に売り上げは好調で、「初年度目標150億円、テナント売り上げ50億円は十分クリアできそうだ」と評価されている。一方で、食品売り場については「機能があいまい」と指摘されていた(『販売革新』アール・アイ・シー、1986-01)。

当時、顧客からはこのような声が上がっている。

「イトーヨーカドーで買えるものしか揃っていない」

「1食2000〜3000円の普通のメニューで家族が満足する店。もっと美味しいものを食べたい客には物足りない」

「1尾5000円以上もするマダイより、アジの開きの美味しいものが欲しい」

市民が求めていたのは、高級品でもどこにでもある日用品でもなく、少しだけ良い日常の食材である。現代で言えば、ライフにおける高級PB「BIO-RAL(ビオラル)」のようなポジションだろうか。ロビンソンは、その需要を十分につかみきれていなかった。

イトーヨーカドー春日部店の跡地。現在はマンションの建設中(写真:筆者撮影)

衣料品についても同様の懸念が示されていた。開業直後から「同じブランドとなると、銀座のXXではこんなのもあったのにロビンソンにはない、といった逆効果も招きかねない」と警告されていたのである。

結果としてロビンソンは、GMSより価格が高く、都心の百貨店より品揃えが少ない、中途半端なポジションに落ち着いてしまっていた。

売り上げピークから閉店へ

売り上げのピークは1991年度の345億円だった。しかし開業からわずか3年後の1988年、東口再開発の資料にはすでに「東口の商業地盤沈下が著しい」と記されている。つまり百貨店の売り上げが好調だった時期から、街全体の集客力には陰りが見え始めていた。

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【東口という「計画された孤立」】

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