中国の新興EV「蔚来汽車」が四半期ベースで初の黒字に/赤字体質だったが急回復、2026年は通期黒字を掲げる

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一方で販売費・一般管理費も前年同期比27.5%減の35億3000万元に削減し、利益率も大きく改善。完成車の売上総利益率(粗利率)は前年同期比で5ポイント、前期比で3.4ポイント上昇し、18.1%となった。

蔚来のEVの「売り物」であるバッテリー交換ステーション。皮肉にもこうした投資負担が収益を圧迫、長らく赤字に苦しんできた(同社ウェブサイトより)

同社のCFO(最高財務責任者)を務める曲玉氏は、黒字化の要因について「販売台数の大幅な増加と製品ラインナップの最適化によるもの」と説明している。

大型SUV人気の追い風に乗れるか

注目されるのは販売価格が40万元、日本円にして900万円を超える旗艦SUV「ES8」の販売が急増し、利益率の高い車種構成に変化したことだ。25年12月には、ES8の納車台数が2万2千台を超え、同月の総販売台数の46%を占めるに至った。

同社の創業者兼会長である李斌氏は決算説明会で、25年下半期に中国国内の純電動・大型3列シートSUV市場の販売台数が前年同期比4.5倍になったことを挙げて、3列シートなどの大型電動SUV市場が「黄金時代」を迎えたとの強気の見方を示した。こうした中、蔚来汽車も「26年には、同カテゴリーの新型車をさらに3モデル投入し、発売する大型SUVを計5車種とする」という。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

こうした販売攻勢により李氏は26年の販売台数について前年比4割~5割増を見込んでいると説明、通年の営業利益も黒字転換を目指すとの目標を明らかにした。蔚来汽車の25年の販売台数は32万6000台、前年比36.9%増だったので、この見通しに基づけば、26年の販売目標は45万台を超える計算となる。

好決算を受けニューヨーク株式市場に上場している蔚来汽車のADR(米国預託証券)は現地時間の3月10日、前日より15.3%高い5.7ドルで取引を終えた。

(財新記者:余聡)
中国語原文の配信は3月11日

※本記事は原文を要約し、日本の読者向けに適宜補足したものです。
財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。2019年末に東洋経済新報社と提携した。

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