ヨーカドーやマルイのアパレル跡地に「謎の麻雀教室」が急増…「料金、客層は?」「ビジネス的に成り立つ?」疑問をぶつけた

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なるほど。だからこそ年齢制限のある雀荘ではなく、誰にでも開かれた麻雀教室を開いたのだ。

雑居ビルに入っているイメージだが、なぜ商業施設に?

ニューロン麻雀スクール 大井町店の外観
ニューロン麻雀スクール 大井町校の外観。気軽に立ち寄りやすい爽やかな印象だ(筆者撮影)

教室を開いた意図はわかったが、そもそも麻雀や将棋をはじめとしたボードゲームのプレイ場は雑居ビルに入っているイメージがある。一体なぜ、商業施設で麻雀教室をオープンすることになったのだろうか? 筆者の問いに、池谷さんはこう続ける。

「団体設立当初の1997年に、公民館や教育施設で活動していました。しかし、当時は麻雀へのネガティブなイメージを持つ人が多かったこともあり、なかなか理解を得づらかったんです」

確かに、麻雀と聞くとどうしても「賭けごと」「喫煙」などのイメージがつきまとってしまう。約30年前の日本であれば、よりそうしたイメージが強かったのだろう。

世間のイメージを変えられないからこそ、自分で行動したという池谷さん。大学時代から、公民館やカルチャーセンターでさまざまな年代の人に麻雀を教える傍ら、自ら施設経営にも乗り出したという。

「当時は公的な場所で活動したくても、『将棋や囲碁はいいけど、麻雀はちょっと……』と言われて思うように場所を用意できなかったので、学生時代に賃貸で借りた部屋に麻雀台を置いて、現在のような教室を作ってみました」

そこから、駅前の商業施設に出店できるまでには20年の年月がかかった。

「実際に出店できたのは2018年でした。どうしても地域社会からすると麻雀に“公感”が足りなかったんだと思います」

逆風のなかで、なぜ今はこれほど明るいフロアの一角で麻雀教室を開くことになったのか。さらに話を聞くと、意外な縁が見えてきた。

「なかなか麻雀教室が日の目を見ない時代に、セブン&アイ・ホールディングスの『セブンカルチャー』というカルチャー教室で麻雀講座を多数担当していました。そのご縁で、先方から出店してみませんかと提案をいただいたのがきっかけなんです。英会話やパソコン講座と同様に、カルチャーセンター講座のスピンオフという形でぜひにとのお話でした」

なんと、麻雀教室の出店は、商業施設サイドからの依頼がきっかけだったようだ。確かに、麻雀教室に人が集まれば、商業施設自体の活性化にもつながるだろう。お互いにメリットがあると見込んだからこその依頼だったのだろう。

「幸いなことに、本スクールの運営は軌道に乗りました。さらに、おそらくですが商業施設への集客にも貢献できたのでしょう。おかげさまでイトーヨーカドーはもちろん、イオンや西友、ダイエー、ドン・キホーテなどほぼすべてのスーパーから出店の話をいただくようになりました。さらに、百貨店やあらゆる鉄道系の企業からも『出店してみないか』と声をかけていただいています」

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