子どもの4人に1人が眠れない!学力・集中力を下げる「社会的時差ぼけ」の正体と、 快眠を導く「スマホ・お風呂・昼寝」のコツ

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「学校の先生は、睡眠に関する知識を伝えがちですが、知識だけで社会的時差ぼけは解消しません。きちんと睡眠を確保することの重要性を理解しないと、睡眠に関する行動は変えられないからです」

最近は、大谷翔平選手のエピソードに触れることが多いという。大谷選手は睡眠を大切にしており、1日10時間ほど確保している話が有名だからだ。

「あるインタビューで『1日は24時間ですが、1時間増えたら何をしますか』と聞かれて、大谷選手は『睡眠』と答えたのですが、理由は何でしょうかと聞くと、子どもたちは『集中力を高めるため』とか『パフォーマンスを上げたいから』などと答えてくれます。

そうすることで、聞いている子たちも、睡眠は疲れをとるためだけでなく、次の日の質を高めるために必要だということが理解できるわけです」

そこまで理解を促してから、快眠のために何をすべきかという話に移る。ここで陥りがちなのが、「これをしてはダメ」「こうしなさい」などと伝えてしまうことだという。

「明るいブルーライトを浴びていると『メラトニン』が出にくいのは事実ですが、頭ごなしに『スマホやゲーム機を見てはダメ』と言ったところで、なぜダメなのか子どもたちにはわかりませんし、好きなことをただ否定されているように感じて反発するおそれもあります。

それよりも、メラトニンの役割や出にくくなる理由を説明したうえで、『寝る1時間前には見るのをやめよう』と伝えるほうが効果的です」

中学受験を見据えて勉強している場合など、タブレット端末を使っている場合はどうしたらいいのか。そう聞くと、田中氏は「ブルーライトを減らす工夫をするのも1つの方法です」と答える。

「タブレットを見ることが悪いのではなく、ブルーライトを浴びることがよくないので、ブルーライトカットフィルムを画面に貼ったり、端末に搭載されているブルーライト軽減モードを活用したりするのがいいでしょう。

それに加え、部屋の照明を暖色系に変えるなど、メラトニンが出やすい環境を整えるのも、社会的時差ぼけの解消には有効です。

あるいは、朝のブルーライトや明るい光は脳をしっかりと動かす味方になってくれますので、ゲームやタブレットでの勉強の時間を朝に移すのもおすすめです」

「寝つき」は体温、「目覚め」は光がポイント

そうやって現状に対処するとともに、「よい寝つき」と「よい目覚め」を促すメカニズムを理解し、実践していくことが重要だと田中氏は続ける。

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