日本と大違い、中東「ドーハ」鉄道システムの全貌 カタールの首都走る日本製メトロと先進的トラム
全駅にエスカレーターとエレベーター完備、それらは必ず地上階まで達していて、階段を登る必要がない。全駅にトイレとイスラム教徒用のお祈り部屋、券売機とともに有人窓口、主要駅には飲料やスナックの自販機とATM、コンビニもあった。
施設が充実しているだけでなく、それらがきちんと稼働していることが大切である。2025年10月7日付記事(リスボン観光の象徴「ケーブルカー事故」なぜ起きた)でも述べたが、海外では、エスカレーターがあっても故障で動いていないことがある。
その点、ドーハではすべての施設が稼働していた。トイレもトイレットペーパーやペーパータオルを切らさないよう管理され、ハンドドライヤーも稼働してないものはなかった。トイレの壁には日本同様にチェックした日付、時間、サインがあったが、おそらく日本式を取り入れたのではないだろうか。駅にはゴミ箱が設置され、日本より便利な部分もある。
先進的なトラム3路線がメトロを補完
ドーハにはメトロを補完するようにトラムが3路線ある。北部のルサイルトラム、西部のエデュケーションシティトラム、そして中心街のムシェイレブトラムである。それぞれの路線は独立しており、システムもかなり異なる。
北部のルサイルトラムはフランス製の5連接車で地下区間、地上の専用軌道、および道路上の併用軌道を運行する。車両がトラムというだけで運行形態はメトロに近い。メトロは改札口があるのに対し、ルサイルトラムは車内にある機械に切符をタッチする信用乗車式である。
ルサイルトラムの特徴は集電方法で、地下区間ではパンタグラフ、地上ではレールとレールの間に敷設された第三軌条から集電する。しかし、一般的な第三軌条ではなく、列車の長さほどのセクションごとになっていて、列車が通過するときだけ通電する。併用軌道も走行するが、人がそこを踏んでも感電しない。フランスのアルストムが開発した最新式のシステムである。
地下区間のパンタグラフに対して地上区間で第三軌条なのは景観維持が目的である。フランス、オーストラリア、アラブ首長国連邦などでも採用されている。
西部にあるのはエデュケーションシティトラムで、学園都市線といったところ。ドイツ製3連接車で運行、専用軌道、路面、高架区間がある。こちらは充電式で、やはり架線がない。充電式トラムは台湾、中国などでも採用、近年開業したトラムでは珍しくない。





















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