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〈エネルギー危機〉米イラン戦争によるエネルギー供給の途絶が南アジア経済を直撃/LNG依存が裏目に、再エネ導入加速も

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パキスタン政府は3月6日、ガソリンおよび高速ディーゼル価格の大幅値上げを発表した。1リットル当たり55パキスタンルピー(約30円)の値上げ幅は1日のものとしてはパキスタン史上最大となった。供給不安からガソリンスタンドに長い車の列ができた。

加えてパキスタン政府は、消費量の大きい肥料工場や発電所への天然ガス供給の大幅削減にも踏み切った。3月9日には、週4日勤務や従量員の5割の在宅勤務義務づけ、大学の2週間閉鎖などの緊急対策を打ち出した。

LNG依存度の高さが裏目に

南アジア諸国が早期に危機に直面したことには理由がある。調査会社ライスタッド・エナジーの報告書によれば、バングラデシュ、パキスタンとも1次エネルギー供給に占める天然ガスの割合がそれぞれ約50%、約45%と、日本の約20%よりも高い。

天然ガスのうち、近年は国産ガスの比率が下がり、LNGの輸入比率が高まっていた。しかも両国とも地理的に近い中東諸国への依存度がきわめて高い。

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