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中国「フィジカルAI」スタートアップの光と影。華麗なパフォーマンスが注目浴びる一方、実用性や採算に高いハードル

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とはいえ、フィジカルAI開発企業の経営は、現時点ではユニツリーを含めてほぼ全社が赤字だ。そんななか、高額の協賛金を支払って春晩でパフォーマンスを披露することに、投資に見合うメリットがあるのだろうか。

フィジカルAIの学習・訓練には多大な労力と時間がかかる。写真はユニツリーによる「春晩」向けの訓練風景(同社のPR動画より)

「協賛金の額を聞いた時は、『投資家のカネを(研究開発費ではなく)広告費に使うなんてとんでもない』と思った。しかし冷静に考え直すと、ヒト型ロボットはまだ発展の初期段階にあるからこそ、露出度を高める努力が確かに必要だ」

そう話すのはユニツリー、ギャルボット、ノエティクスに出資しているファンド運営会社、首程控股(ショウチョン・ホールディングス)の幹部だ。春晩は数億人の視聴者が生放送で見ている。そんな大舞台で印象に残るロボット・パフォーマンスを成功させれば、開発企業のブランドが産業界や消費者の信用を得られやすくなるという。

現時点の主用途はエンタメ

春晩のパフォーマンスを見た消費者の間では、近い将来にはフィジカルAIが一般家庭に浸透し、家事、育児、介護などを手伝ってくれるという期待が高まっている。しかしロボット業界の関係者を取材すると、コンシューマー市場でのフィジカルAIの本格普及にはまだまだ時間がかかるという見方が主流だ。

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