総合商社の「エース営業」が課長になって病んだワケ 「1カ月でなんとか…。会社のみんなに申し訳なくて…」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
頭を抱えるビジネスマン
マネジメント職に適応できず、うつ病を発症してしまった男性のエピソードを紹介します(写真:ノンタン/PIXTA)
「名選手、必ずしも名監督ならず」とはよく言います。現場でエース級だった社員が、管理職にうまく適応できないという話は珍しくありません。それだけならまだしも、過剰なストレスが原因で、心の病になってしまうこともあるのです。
職務内容の違いに上手く適応できずに、うつになってしまった元営業エース社員の実例を、精神科医・広岡清伸氏の著書『ごめんなさい、もうこれ以上頑張れません』より、一部抜粋・再編集のうえお届けします。

昇進をきっかけに追い詰められていく

総合商社に勤めていた坂本さん(仮名)は、その年の3月に課長に昇進しました。

それまで営業として、自分の成果に徹底的にこだわってきた坂本さんにとって、部下をマネジメントするという仕事は、まったく新しい役割です。とはいえ、成果が評価されての昇進ですから、坂本さんが張り切らないわけがありません。

しかし、その新しい役割に、徐々に坂本さんの心は蝕まれていくことになりました。原因は、マネージャーとしての仕事に、うまく適応できなかったからです。

坂本さんも、はじめは「できないわけがない」と思っていたそうです。プレイヤーとして結果を出し続けてきたわけですから、「自分は仕事ができる」という自負もあります。

しかし、メンバーに動いてもらってチームとして成果を出すのは容易ではありません。自分にできることが、必ずしもメンバーもできるとは限らないからです。しかも、メンバーの性格も人それぞれ。

次ページ坂本さんは次第に自分を責めるようになり…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事