「ウイルス感染のニセ警告」はもう個人レベルの問題じゃない!トラブル遭遇の経済学者が提言する「自動車並みの安全基準」

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ウイルス感染
筆者の周辺でも頻発していた、ウイルス感染を装ったニセのPC警告。問題はもはや個人レベルを超えて、社会全体で対策を考える段階に達している(画像:Haru photography/PIXTA)
インターネットに関する現在の仕組みは、あまりに大きな責任を利用者に課しているとしか考えられない。こうした現状を改善するための公的な対策が強く求められる。トラブルが発生した場合の事後的対応だけでなく、事前教育のためのサイトの設置、安全基準の強化などを考える必要がないだろうか――。野口悠紀雄氏による連載第168回。

筆者の友人2~3割がトラブルに遭遇

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前回の本連載(3月1日配信「突然の『ウイルス感染』警告でPC画面が占拠! パニックに陥った筆者を救ったChatGPTの“神対応”」)で、ウイルス感染に関するニセ警告の話を書いた。このことを学生時代の友人グループで話題にしたところ、驚くことに、同じような事態に見舞われた者が5人以上いることがわかった。

比率で言えば2割から3割程度。かなり高い比率だと考えざるをえない。われわれのグループがとりわけ比率が高くなる理由もないので、日本全体でもこの程度の比率で発生していると考えることができる。そうであれば、決して放置できるものではない。

ある友人は私の話を聞いて、「今回初めてというほうが驚き」と言っていた。この問題は2012~13年頃から海外で増加し、日本では15年前後から増えているものらしいが、今ではかなり一般的になってしまったのだ。日本全体として真剣な取り組みが必要とされる問題といえるだろう。

前回も述べたように、このようなトラブルにあったときに最も重要なのは、慌てずに落ち着いて対処することだ。冷静に対処すれば、ポップアップ警告に対処するのはそれほど難しいことではない。後で述べるように、Webを検索すればさまざまな方法が紹介されており、それらの方法で対処できる。

問題は、突然のことに慌てふためいて、正常な判断能力を失ってしまうことなのだ。そして、電話をかけるなど、相手が要求する行動をしてしまう。

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