「日本の農民の方が西洋の商人よりも十倍も紳士的です」 朝ドラ「ばけばけ」念願の神戸転居でハーンが絶望した理由
「日本の農民の方が西洋の商人よりも十倍も紳士的です……絨毯、ピアノ、窓、カーテン、ブラスバンド、教会! どれもこれも憎らしい!」
そんなふうに「あれもダメ、これもダメ」と言っていれば、ハーンの居場所はどこにもないのではないか。
つい、そんなふうにも思えてしまうが、こうして壁にぶつかりながらも紆余曲折し、時には進路を変え、思考もブラッシュアップし、傷だらけになっても人生の真理に迫る。それが、ハーンのやり方だったようだ。
「日本人として生きる」と決めた
もはや西洋も日本もただの「場」にすぎない。ハーンはそう悟ったのかもしれない。この神戸の地で、日本人国籍の取得を果たすことになった。
神戸で暮らしたのはわずか1年9カ月だったが、ハーンはこの地で「日本人として生きる」という一大決心をし、人生の新たなスタートを切ることとなった。
【参考文献】
E・スティーヴンスン著(遠田勝訳)『評伝ラフカディオ・ハーン』(恒文社)
牧野陽子著『ラフカディオ・ハーン-異文化体験の果てに』(中公新書)
小泉八雲著、池田雅之編『小泉八雲コレクション さまよえる魂のうた』(ちくま文庫)
小泉節子著、小泉八雲記念館監修『思ひ出の記』(ハーベスト出版)
小泉凡著『セツと八雲』(朝日新書)
NHK出版編『ドラマ人物伝 小泉八雲とセツ:「怪談」が結んだ運命のふたり』(NHK出版)
工藤美代子著『小泉八雲 漂泊の作家ラフカディオ・ハーンの生涯』(毎日新聞出版)
櫻庭由紀子著『ラフカディオハーンが愛した妻 小泉セツの生涯』(内外出版社)
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