「総合型選抜」は高3からの追い込みでは間に合わない…? 722人の調査で判明した「合格へのロードマップ」

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なお、総合型選抜は、前年と選抜方法が変わることも珍しくありません。
厄介なのは、変更点がわかりにくいことです。見逃しがちな変更点に気づくためにも、過去の入試要項はチェックした方がいいでしょう。

学校側へ受験意思を早めに伝える

ここまでの話を聞いて、総合型選抜という入試方法のイメージができた保護者の方も多いと思います。

しかし、このような情報がなければ、「総合型選抜は一部の限られた人だけが受ける特別なもの」というイメージのままでしょう。

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実は、このイメージのまま進路指導をしている高校の教員は少なくありません。

実際私は取材中に、以下のような事例を見聞きしました。

「学校長の推薦が必要ない、だれもが自由に受けられる総合型選抜であるにもかかわらず、担任の先生に受験を止められた」

もっと極端だと、「一般選抜で受けるのが世間の常識」「特殊な対策が必要だからあなたには合格は無理」「調査書は出さない」と言われるなどの事例もあります。

もちろん、先生がこのように言う事情もあるでしょう。しかしながら多くの場合、先生の情報不足が原因です。総合型選抜の指導経験が豊富な先生は、ほぼいないのが現状なのです。

それに対し、従来どおりの一般選抜の進路指導の経験は豊富。だから一般選抜をすすめる。よくわからない総合型選抜ではなく、よく知っている一般選抜をすすめるのは、当然と言えば当然です。生徒のことを思ってこのような進路指導をする先生も少なくないでしょう。

しかし一部の先生は、面倒なことを避けたい、早く合格が決まる子が出てくると、他の一般選抜を受験する生徒に悪い影響を与えるから受けさせない、という理由で受験を止めるケースもあるようです。

いずれにせよ、結果的に総合型選抜の受験を諦めさせようという方向で話をされます。このような場合、方法は一つしかありません。保護者が担任の先生と話す、ということです。わが子の味方になれるのは、保護者しかいません。最後は、大人と大人が話して決めるしか、解決方法はないのです。

このような理由からも、やはり早めに受験の意思を示すことが大切です。
遅くても高校2年生の段階で総合型選抜を受験する意思を、担任の先生に伝えましょう。

現在は、ほとんどの大学が総合型選抜の枠(大学の入学定員)を用意しています。このような環境の変化に対し、一般選抜の進路指導が豊富な学校の先生も無視できないはずです。

受験間際のギリギリで伝えることで、受験とは直接関係のない「説得」に時間を取られるのは本当にムダですし、精神的にもいいことはありません。

ですから、早め早めに動くことが得策なのです。

西田 浩史 追手門学院大学客員教授、ルートマップマガジン社取締役・編集長

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にしだ・ひろふみ / Hirofumi Nishida

2016年ダイヤモンド社『週刊ダイヤモンド』記者、学習塾業界誌『月刊私塾界』『月刊塾と教育』記者を経て、19年追手門学院大学アサーティブ研究センター客員研究員、20年より現職。これまで全国5000塾、延べ2万人の教育関係者を取材。東洋経済オンラインにて「アカデミックシフト 社会人から大学教授になる方法」を連載中。著書に『総合型選抜は何を評価するのか いますぐ知っておきたい新しい大学入試のリアル』(かんき出版)がある。

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