東武東上線「一夜にしてホームドア出現」の舞台裏 「ベテラン車両」も貢献、設置は真夜中の短期決戦

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近年バリアフリー対策として大都市の駅を中心にホームドアの設置が進むが、車両によってドアの数や位置が異なっていたり、もともとホームの幅が狭かったりと、取り付けるにあたってさまざまなネックが存在する。ホームドアのメーカー各社は軽量化や省スペースをアピールして自社製品の採用拡大にしのぎを削る。

一方、ホーム側で下支えする基礎部分で強みを発揮する企業もある。コンクリート二次製品を手掛けるベルテクスもその1つ。ベルテクスコーポレーション傘下の同社は21年にホクコンとゼニス羽田が合併して発足した。

京都府南部の城陽市にある同社工場では、ホームドアの基礎のほか、高架橋遮音壁、地中に埋めるケーブル用の「ハンドホール」など、鉄道に関連した製品も多く製造している。

ベルテクス 京都工場
ベルテクス鉄道営業部の杉本英俊部長(左)と京都工場の堀井憲一工場長(記者撮影)

「縁の下」で支える製品も

とくに補強用繊維を練りこんだ「高強度繊維補強コンクリート」の製品は、鉄筋が入った従来のコンクリート製品と比べ、任意の形に加工でき、穴を開ける場所などの自由度が高いことを特長とする。

鉄道会社で施工を担当する土木部門と、ホームドアを取り付ける電気部門は穴を開ける場所などで意見が対立する場合があるというが「施工するタイミングでホームドアの仕様が決まっていなくても対応できる」(鉄道営業部の杉本英俊部長)などといった利点がある。

盛土式ホームに埋め込む「C型ホーム基礎」は関西の鉄道事業者を中心に引き合いが増えているという。

京都工場の堀井憲一工場長の趣味は“乗り鉄”。「工場で製造した高架橋遮音壁は実際に電車からどういうふうに見えるのかな、と乗りに行きました」。

ホームドア 基礎
盛土式ホームに埋め込んでホームドアを支える「C型ホーム基礎」(記者撮影)
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