東武東上線「一夜にしてホームドア出現」の舞台裏 「ベテラン車両」も貢献、設置は真夜中の短期決戦

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前日の11月1日土曜日の昼、東武練馬から40km以上離れた森林公園の車両基地に普段とは少し様子が異なる通勤車両「10000型」(10両編成)が停められていた。ドア横に作業台が設けられ、トラックから降ろされたホームドアの筐体が次々運び込まれていく。

東武練馬駅を発着する東武東上線の列車は4ドア車の10両編成。ホームドアは40ある開口部を合わせて約200m分あることになる。

昼間に車内に運び込んでおき、深夜になるのを待って設置する駅まで列車で運搬。終電から始発までの限られた時間内で一気に据え付ける。ホームドアの設置にはよく使われる手法だ。

東武東上線 ホームドア積み込み 森林公園
森林公園の車両基地での積み込み作業=2025年11月1日(記者撮影)
東武東上線 ホームドア積み込み 森林公園
トラックで運んできたホームドアの筐体を通勤車両に積み込んでいく=2025年11月1日(記者撮影)
【写真をもっと見る】東武東上線の森林公園駅近くの車両基地。前日の昼間に着々とホームドアの搬入作業を進め、夜が更けるを待つ。東武練馬駅までの真夜中の運搬を担うのは往年の「ベテラン車両」だ

深夜に走る“回送列車”

11月1日23時30分頃、特別ダイヤの「回送列車」が森林公園駅に入線。郊外へ帰宅する乗客の流れとは反対に東上線を都心方面へ走っていく。

東京都に入って1駅目の成増でしばらく待機した後、池袋方面へ。東武練馬駅には日付が変わった11月2日の1時頃到着した。待ち構えていた作業員たちは、まず車体を傷付けないようドアと側面を養生。ホームドアの筐体を降ろし、所定の場所に据え付けていった。

東武東上線 ホームドア輸送 回送列車車内
車内にホームドア筐体を固定し、森林公園駅で出発を待つ「回送列車」=2025年11月1日(記者撮影)
東武練馬駅 深夜 ホームドア設置前
東武練馬駅では多くの作業員が「回送列車」を待ち構える。ホームドアがない駅の姿はこれで見納めだ=2025年11月2日未明(記者撮影)
【写真をもっと見る】ホームドアが車内の通路にずらりと並んだベテラン車両。東武練馬駅まで運搬する”回送列車”の様子。到着すると近くのドアから運び出し、ホームへ据え付ける。5時前には普段通りに始発電車が走り出す、まさに時間との戦いだ
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