こうなると、景気浮揚のためには若者らがもっと消費してくれなくてはいけないのだが、残念ながらこの世代は貯蓄率も高い。お金の使い方に慎重であることがうかがえる。
実は増えている? 贅沢したい若者たち
ここまではよく聞く話だが、ちょっと毛色の変わったレポートを見つけた。JCBが発表した「20代のお金の使い方に関する調査」だ。
曰く、節約志向が叫ばれる物価高の中でも、20代の75.3%が「自分のための贅沢をしている」と回答している。さらに、直近1~2年のお金の使い方を比較すると、38%もの人が「贅沢にお金を使う頻度が増えた」と答えているというのだ。なんとも意外な結果ではないか。
昭和の感覚では、贅沢は節約の敵、無駄遣いの元凶でしかない。節約志向が強いはずの20代が、「贅沢」にお金を使う機会が増えたとはどういうことだろう。
調査結果をよく読んでみると、どうも昭和世代とは「贅沢の定義」が異なるようなのだ。贅沢すると言えば、高級ブランドや高級腕時計を身に着け、高級外車を乗り回し、高級ホテルの一室で高級シャンパンを開け――がバブル時代の常識だったが、今どきの20代では「コンビニスイーツの購入」や「サウナの利用」など、ささやかな用途も贅沢に含まれている。
贅沢に費やす金額は1カ月あたり平均約5000円、年間では約6万円規模だ。ブランド物の購入や高級レストランの利用などの"大きな贅沢"もしないわけではないが、消費額は年平均2万3000円を上回る程度で、こちらもバブル経験者から見れば微笑ましいとしかいえない。贅沢三昧しても、家計を大きく傷めてしまうような支出規模ではない。
当然、支払いスタンスもぐっとシビアだ。基本的なお金の使い方については、約3人に1人が「節約を優先し、できるだけ出費は控えたい」とも回答している。お金を払う以上「満足できるか」「後悔しないか」を重要視して、「ハズさない賢い贅沢」を選ぶ傾向にあるという。つまり彼らの贅沢とは浪費ではなく、「堅実」で「確実」だ。
例えば、飲食店やホテル選びで新しいお店を次々と開拓するより、「過去に行ってよかったお店をリピートしたい」と考える人が68.7%にのぼる。「何かを購入する際には、事前に満足できると分かっているものを選びたい」との回答が約6割と、下手に冒険したりしてお金をムダにしたくない、という意識がはっきり見えてくるのだ。





















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