「発達相談を受けてみては?」——担任の言葉に戸惑う親へ児童精神科医が忠告、「普通の子」願うのは過剰期待
この年齢で自分の大好きな世界をもっていて、好きなことにはものすごい集中力を見せるのです。魅力的な子じゃありませんか。お母さんもそれを認めて応援している。とてもすばらしいことです。その姿勢を変える必要はまったくないと思いますよ。
さて、先生が「発達相談を受けられたほうがいい」とおっしゃったのは、このお子さんに発達障害があるのでは、と思われたからかもしれません。
ご相談の文章を読ませていただくと、重い発達障害があるようには思えませんが、「自閉症スペクトラム(連続体)」といわれるように、発達障害から健常といわれる子たちの「連続体」、つまり一続きの流れの中のどこかに位置する子なのかもしれません。
ある人には「障害」に見え、ある人には「個性」に見える、そんな状態なのではないかと推察します。
問題行動は「発達障害だから」ではない
発達障害かどうかの検査を受けるように、先生はおっしゃっているのかもしれません。でもわたしは、発達障害の診断が重要だとは思えません。
友だちに「バカ」と言うことも、授業中に大声でおしゃべりすることも、その原因は「発達障害だから」ではないからです。別にちゃんと理由があるのに理解してもらえない、そのことに不満を感じたり、困ったりしているのです。
この子が友だちに「バカ」と言うのは、友だちに何か言われたからでしょうね。傷つくようなことかもしれません。まずはそこを聞いてあげてほしいと思います。
そのうえで、「でも、お友だちに『バカ』って言うのはよくないね。お母さんはそういう言葉、あまり好きじゃないな」とやさしく穏やかに言ってあげるといいのではないでしょうか。
発達相談を受けることで、より適切に、より深く対応できるようになるのであれば、受けたほうがいいかもしれません。
一度、発達相談を受けてみて、「ここで相談するとわたしも子どもも気持ちがラクになる」と思えるなら通えばいいし、そうでなければ通わなくていいのです。お母さんがご自分で決めていいことだと思いますよ。





















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