「大切なのは、生まれじゃないの。心なの」 名店の味を継承…武蔵小山《人気焼肉屋》の"意外な誕生秘話" バングラデシュ出身店主の半生とは
複数の焼肉店で働いてきた経験を生かし、仕入れ、仕込みもできる限りムダを省いてきた。ただがむしゃらに働くだけでは、疲弊してしまう。疲れていたら、お客さんに気が回らなくなる。
バブさんが最も大切にしている接客に集中するために、効率化、省力化するべきところを見極めているのだ。
「大切なのは、生まれじゃないの。心なの」
一方で、スタッフには温かい目を向ける。現在、「ホルモン焼肉ばぶ」で働くスタッフはバングラデシュ人2名、モンゴル人1名、日本人1名の計4名。日本人は「みやこや」大将の後藤さんから紹介された70代の女性で、「みやこや」の時代から20年以上、働いているという。
70代ともなれば、当然、ほかの若者たちのようには動けない。それでもバブさんは「ずっとここで働いていい」と伝えているそうだ。取材の日、たまたま17時からシフトに入っていたその女性は、こう語っていた。
「外国の人と働くのは初めてでしょう。最初の頃は戸惑った部分もありました。でも、バブさんはいつも一生懸命だし、この年になって若い子たちとも一緒に働けて楽しいですね。大切なのは、生まれじゃないの。心なの」
この女性が、3人の若い外国人スタッフにいつも伝えていることがあるという。それは「ここで働けて、あなたたちはラッキーなんだよ」。聞けば、バブさんはいつも若者たちを気にかけて、なにかあるたびにアドバイスをしたり、手助けしているそうだ。
その女性は、外国人スタッフとも打ち解けた様子だった。写真の撮影を断られたのだが、すぐ近くにいたバングラデシュ人の若者が「なんで? かわいいのに!」と声を上げた。それを聞いて「なに言ってるの!」と応じた女性は、とてもうれしそうだった。





















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