「カオスな会議」に必ずいる迷惑な人 トヨタの会議が「口2耳8」で行われる超シンプルな理由

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そのようなことにならないよう、自分の意見はしっかり表明して必ず議論に参加しつつ、相手の意見を聞き出したり確認したりもすること。

こうしたふたつの行動のバランスを、口=自分が話すこと2割、耳=相手の話を聞くと8割、という形で示したのが、「口2耳8」という言葉の意味です。

会議などでは、この割合で、みんながコミュニケーションしなさいよ、ということですね。

人間ひとりの脳内にインプットされている情報量は、たかが知れています。

多くの参加者が自発的に情報やアイデアを提供し合うことで、自分だけでは思いもつかなかったアイデアや結論を得られることがあります。

「口2耳8」という言葉には、そうしたメリットを享受するために、他者には常に敬意を示し、その意見を傾聴したうえで自分の意思も明確に伝えるべし、というメッセージが込められていたのだろうと私は解釈しています。

会議室にいる「お地蔵さん」

トヨタの現場では、この「口2耳8」の黄金比が、まるで呼吸するかのように自然に行われていました。

なぜなら、ルールだからという以前に、「発言しないなら、そこにいる意味がない(給料の無駄)」「1人でしゃべり続けるなら、メールで送ってくれ(時間の無駄)」という、極めて合理的な価値観が骨の髄まで染み込んでいたように思うからです。

しかし、私が経営コンサルタントとして多くの日本企業にお邪魔すると、この黄金比が崩壊した「カオスな会議」に遭遇することが少なくありません。

そこには、2種類の「困った人たち」が生息しています。

ひとつは、「口0耳10」の“お地蔵さん”です。

彼らは会議中、一言も発しません。ひたすら貝のように口を閉ざし、時間が過ぎるのを待っています。

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