「定年後に趣味三昧」は幻想に終わる?中高年は今すぐ"ちょっと背伸びした夢"に着手すべき、時間軸と体力のシビアな現実

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英語ではよく、似た表現としてgrowing up(成長すること)とgiving up(諦めること)はイコールか否か、という表現を使うが、まさに夢を持たずに変化のない日常を送る人は、何か諦めた人なのだろう。

現状を受け入れるというと聞こえはいいが、成長を諦めたというと無気力感が一気に漂ってしまうし、その無気力感は、仕事やプライベートの時間においても知らずと周りに伝わってしまうものだ。

仕事やキャリアももちろん対象だが、40代や50代となれば、仕事だけではなく「その後」をも据えたプライベート時間の充実をいかに図るかという視点も大事だ。

現役時代に「仕事を引退したら●●三昧」などと言っていても、いざ引退するとやる気も体力も気力もなくて結局やらない、という人が多いのは、今も昔も変わらない。それは例えば釣り、ゴルフ、登山などさまざまなのだが、要はやりたかったけどできなかったことなのだろう。

やりたいことは、今すぐやるべき

しかしながら、何も引退まで待つ必要はどこにもなく、やりたいことがあるのであれば今すぐやるべきなのだ。仕事が忙しいからといって、仕事以外のことをすべて後回しにしていいことなんて何もないのだ。

もちろん、責任ある職業人として社会人として、仕事や家庭のことを全力で行わないといけないのは言うまでもないが、だからと言って、趣味や夢の実現のための時間をまったく取れない状況でもないだろう。

要はやるかやらないかで、本気であればやるし、何となくという中途半端な気持ちであればやらない、というだけの話なのだ。やりたいことや夢の実現までの時間軸が短いからこそ、今すぐやる、という気概が大切なのだ。

そもそも論として「●●三昧」と言っても、現実的には毎日同じことだけをして楽しいのは最初のうちだけで、どうせすぐ飽きるのだから、今から長期的な目線での準備が大切なのだろう。

例えば前述の釣り。釣りだけを対象とするのではなく、釣った魚を捌いて料理にまで発展させると、より人生観も広がるし、日常が豊かになるだろう。もっと言うと、船舶免許を取ったりスキューバダイビングに挑戦したりなど、何かを起点にどんどん対象を広げれば、もはや退屈とは正反対の人生になるに違いないだろう。

もちろん、そういったことをすべて一気にやり切ることは不可能だろうから、早いうちから準備してどんどん夢の対象を広げるべきなのだ。

仕事だけしていれば一流、と考えてしまう中高年もまだまだ多いのだと思うが、仕事をするのは当然で、家事に育児にそして遊びにも全力投入できるのが、一流とまでは言わずとも一人前の社会人であると言えよう。そのうえで、日々自分自身が成長し、目線を前に、そして上に向けて堂々と歩めるように、つねに夢を持って前に進みましょう。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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