「定年後に趣味三昧」は幻想に終わる?中高年は今すぐ"ちょっと背伸びした夢"に着手すべき、時間軸と体力のシビアな現実

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もちろん、若者を対象としたほうが社会全体として学びにつながるし、それぞれの価値観が比較的近くて多様化されていない若者を対象とすることで、全体的な傾向が掴みやすいという側面もあるのだろう。

しかしながら、中高年も、というよりも“中高年だからこそ”大いに夢を持つべきだと思うし、年齢によって何かを諦める必要などないのだ、ということは声を大にして言いたい。

といっても、この場合の中高年が持つべき夢は、若者のそれとはもちろん性質も何も違うものであるべきだ。

実現可能性な「ちょっと背伸びした」夢を持つ

これから何者にもなれて何でもできる若者とは異なり、中高年にはすでに一定の経験を通じて確立された自己やステイタスが存在するはずだ(仮に存在しない場合、夢を持つうんぬん以前の問題になってしまうので、ここでは「存在する」という前提に基づいて話を進める)。

すなわち、前述の小学生の夢のように単純な「憧れ」だけで夢を見るのではなく、より具体的で、少しは実現可能性があるような「ちょっと背伸びした」夢を持つべきなのだ。

つまりは、単なる夢追い人になってはいけないし、現実逃避としての夢ではいけないということだ。平凡な中高年がいきなりスーパーマンに変身できるわけではないことは、皆さんも重々承知だと思う。むしろ、いきなり人生の方向や方針を180度転換するとなると、自分自身も大変だが、家族や仕事仲間を含む周りを巻き込んでしまう。その意味でも、社会的なステイタスのある中高年は避けるべき行為だ。

とはいえ、何も今までの自分や現在の自分を否定するのではなく、今現在の自分自身を理解し受け入れたうえで、背伸びする方向性を見極めるべきだろう。変化を否定するのではなく、「自分にとって現実的な変化や変身とは何か」という視点で、今の自分にプラスアルファした自分像を見出すべきなのだと思う。

また、中高年の夢と若者の夢との違いには、もちろん実現までの「時間軸の長短」も存在する。仮に、若者が夢の実現に30〜40年かけられるとしたら、中高年は良くても半分以下だろう。

要は、夢を叶えるまでの時間軸が非常に短いからこそ、非現実的で明後日の方向の夢を持つのではなく、現状の立ち位置を理解したうえで、ちょっとの背伸びと冒険で実現可能な夢、それでいて、ワクワクできたり自分自身の日常に華や目標をもたらしてくれるような夢を持つべきなのだ。

つまりは、現時点における自分自身をベースとして、プラスアルファの成長を意図した現実的で具体性のある夢をもつべき、ということだ。中高年に限らず、夢を持てない、又は持たないビジネスパーソンの何が問題かというと、日々惰性で過ごしてしまって変わらない毎日に埋もれてしまう、ということだろう。

結果として、個人の「意識」が成長や成功ではなく、「変わらない日常をキープする方向」に向いてしまい、気が付けば職業人としても一社会人としても退化していた、なんて事態に陥りかねないのだ。

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