「万病のもと=炎症」を抑えるために活躍…あらゆる不調の"火消し役"を担う【無名のホルモン】の正体

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さらに、副腎疲労が進んだ「ステージ3(重症)」では、コルチゾールの分泌量が低い状態に入っていきます。疲労が進めば進むほど、コルチゾールはどんどん出なくなり、体内の炎症に対応できる状態ではなくなっていきます。この段階になると、治癒するにはおよそ1年〜1年半ほどかかります(軽症の治癒期間は3カ月〜6カ月)。

そして、最後の「ステージFailure(超重症)」となると、コルチゾールはほとんど分泌されなくなり、副腎の機能が燃え尽きてしまいます。体が極端に疲れやすくなり、ひどい倦怠感や脱力感に襲われたり、激しい便秘や腹痛、吐き気、皮膚炎などに苦しんだりすることもあるのです。

疲れ、だるさ、イライラの根本原因も「副腎」の疲労

もちろん、副腎疲労が「ステージ3(重症)」や「ステージFailure(超重症)」まで進んでしまうと、体にかなり異常な症状が現れているわけですから、それをなにもしないで放っておく人はあまりいないでしょう。

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ただ、とても多いのが、「ステージ1(軽症)」や「ステージ2(中等度)」の状態のままで過ごしている人です。

そして、これがまさに、冒頭で書いたような、「なんとなく不快症状を抱えてしまっている状態」。

便秘や肩こり、肌荒れといった比較的わかりやすい症状がなくても、副腎疲労が疑われる場合はたくさんあります。それこそ、毎日、しつこい疲れや、なんとなく感じる体のだるさを抱えながら、生活している人はたくさん存在するのです。

「最近忙しかったから、疲れがたまっているんだろう」

「体がだるいのは運動不足かな?」

「もう年だからしんどくなるのも仕方ないよね……」

そう思ってやり過ごしている人がとても多いのが実情です。このような「老化」といってもいい症状が現れるのにも、副腎の疲労が関係しています。なぜなら、老化は「炎症」そのものだから。

疲れやストレスを抑えようとしてコルチゾールを過剰に分泌し、それでも抑えきれずに、やがて副腎が疲れていけば、さまざまな老化症状が現れるのです。

本間 良子 スクエアクリニック院長、日本抗加齢医学会専門医、米国抗加齢医学会フェロー

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ほんま りょうこ / Ryoko Honma

スクエアクリニック院長。日本抗加齢医学会専門医、米国抗加齢医学会フェロー、日本医師会認定産業医、日本内科学会会員。聖マリアンナ医科大学医学部卒業後、同大学病院総合診療内科入局。副腎疲労の夫をサポートした経験を活かし、米国で学んだ最先端医療に基づく栄養指導もおこなう。アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)の提唱者であるウィルソン博士に師事し、日本初の「副腎疲労外来」を開設。また「グルテンフリー外来」を立ち上げ、心身のケアを行う。

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