「万病のもと=炎症」を抑えるために活躍…あらゆる不調の"火消し役"を担う【無名のホルモン】の正体
ちなみに、ステロイド剤については、よく「副作用が強い」「離脱症状が激しくて怖い」などといわれます。
でも、もともと体内のコルチゾールが不足しているところを、医療的に適切な量を補ってなんとかバランスさせている状態なので、それをいきなりやめれば一気に症状が悪化してしまうのは、いってみればあたりまえのこと。
そこでもし、ステロイド剤をやめた途端に悪化するような症状なら、やはりそのもとである、「ステロイド剤が必要な状態」を、いかに健康的な状態へ戻していくかを考える必要があります。つまり、疲れている副腎を元どおりに元気にしてあげること。これが、さまざまな不快症状に対する根本的な治療になります。
慢性的な便秘、肩こり、肌荒れなど、いくつもの症状が重なって、あなたの体がもし「炎症だらけ」だとしたら、コルチゾールをつくる副腎が疲れ切っていて、有効に働いていません。この副腎が疲れ切っている状態を、医学的には、「副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)」といいます。
「副腎疲労」が進むことで健康が失われていく
炎症に対応して分泌されるコルチゾールの量は、副腎疲労の進行ステージによって変わります。
まず、副腎疲労が「ステージ1(軽症)」の人は、コルチゾールの分泌量が非常に高くなります。これは、体内の炎症を抑え込もうとして、コルチゾールがどんどん分泌されるから。まさに、「火消し役」が、火事の現場へ向けて次々と出動しているようなイメージです。
でも、あまりに分泌されると、体内ではさまざまな不快症状が現れます。
先に、コルチゾールの主な働きをあげましたが、コルチゾールが分泌過剰になってしまうと、逆にお腹が出てきたり、顔がむくんだりすることにはじまり、高血圧や高血糖、脂質異常などになります。また、メンタルのバランスも崩れて、抑うつ症状などが出ることも。
次に、「ステージ2(中等度)」に進んでいくと、コルチゾールの分泌量が少しずつ落ちてきて、「ノーマル(正常)」な状態とほぼ同じ量に減っていきます。
コルチゾールの分泌量だけを見ると一見正常でも、ステージ1でコルチゾールを出しすぎたために、副腎疲労が進んでしまっている状態です。つまり、この時点でなんらかの治療を行わなければ、疲労が進んでかなりやっかいな状態になってしまいます。





















無料会員登録はこちら
ログインはこちら