小中学生の10%が《香害》で体調不良、「給食着の柔軟剤臭がキツイ」「登校できない」「退職する教員も」…学校での健康被害《深刻な実態》

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「今の子どもたちが成長するにつれて、その割合はさらに増えるでしょう。この事態を放置すれば、今後より多くの人が香害に苦しめられる社会になっていくことが懸念されます」と、調査分析を担当した明治大学名誉教授の寺田良一氏は警鐘を鳴らす。

香害調査結果の図
「子どもの『香害』と環境過敏症状に関する全国調査の中間報告」(出所:寺田良一氏提供資料)
香害体調不良の割合の図
「子どもの『香害』と環境過敏症状に関する全国調査の中間報告」(出所:寺田良一氏提供)

香害は「化学物質の複合的影響」

なぜ、香り付き製品が「害」になるのか。

1990年代後半から2000年代にかけて、建材や家具などから放散される化学物質が体調不良を引き起こす「シックハウス症候群」が社会問題になったが、香害も化学物質が原因とされる。香料をマイクロカプセル(微細なプラスチック)に閉じ込めて香りを長持ちさせる製法や、抗菌成分や合成界面活性剤などの化学物質が複合的に影響し、香害が生じているものとみられる。

また、香料そのものにも危険性があるようだ。香害をなくす連絡会のメンバーである新潟大学非常勤講師の平賀典子氏は、こう語る。

「香料は、主に石油系由来からなるVOC(揮発性有機化合物)などの混合物です。アメリカの消費者団体の調査では、香料業界が使う化学物質の半数に有害危険性があったと報告されています。子どもの生殖器発達にも悪影響を与えるとされる添加剤『フタル酸エステル』なども使われており、香料のマイクロカプセル化によって長く漂い続けるため、どこに行っても危険な化学物質が空間に蔓延しているといえます」(平賀氏)

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