ほぼ初対面50代女子が"温泉"で「自意識の解放」――寒さに震えた大人4人の箱根日帰り旅で知った「50代を軽やかに生きる」ための新たな境地

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妹が指したのは「イワナとヤマメ・塩焼き食べ比べセット」。

「イワナとヤマメ?確かに、両方食べたことはあるけど違いはよく知らないな」

この機会に試そう、と注文。Tさんも来て全員揃い、飲み物がきて、乾杯しました。

「今日は盛りだくさんでしたね」

「本当に。予定立ててくれたTさんのおかげです」

「いやいや、僕じゃなくてAIですよ」

和やかに宴会は進み、Mはもっぱら酒を飲み、私はパクパクご飯を食べました。Mが頼んだ「ヤマメの塩焼きが丸ごと入った熱燗」は、MとTさんですぐに空にしました。

イワナとヤマメはどう違う?

「お待たせしました。手前のお皿がイワナ、奥がヤマメになります」と、見た目そっくりの塩焼きが来ました。ネットで調べると、生育域や模様、そして味も異なるとあります。

ヤマメとイワナ。見た目はそっくり(写真:筆者提供)

「焼いてあると、同じ魚に見えるね……」

はたして味の違いは、と私たちは箸をつけました。

「……」

一口ずつ食べてみましたが、区別がつきません。ほかの3人も同様で、「違いがわかる」という人は誰もいませんでした。

「いや、でもちょっと違うかな。うーん、気のせいかな……」

実は私は学生時代、いろんな種類のヨーグルトのモニターアルバイトをしたことがあり、そのときグループの中で1人だけ味の違いで正解を出した経験があります。それを根拠に、「私は微妙な味の差が分かる」と自負してきました。

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でも、イワナとヤマメの違いは……目をつぶってクイズ形式で食べ比べをしてみましたが、見事に外れました。

でも、体験としてはユニークで、帰りのロマンスカーの中でも「川魚でも、鮎ならわかる」「マスはどうだろう」と、話題になってくれました。

大人の団体旅行の試みはひとまず大成功でした。育児や仕事がひと段落した大人たちのために、こういうイベントが広まるのもいいなと思います。

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