トヨタの次世代モビリティ「e-Palette」が直面する2つの課題。乗用車でも商用車でもない新たな概念は浸透するか?

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フロア高は370mmで、車両調整オプション使用時は270mmだという。なお、一般的なノンステップバスのフロア高は、300mm程度だ。

室内寸法は、室内長2865mm×室内幅1780mm×室内高2135mmで、定員は座席と立席で16人と運転手1人の計17人。

車いすの乗降も考慮し、スロープや固定器具を搭載する(写真:トヨタ自動車)

こうした「人を運ぶ」というモビリティとしての運用を効率化し、さらに楽しい体験を提供する点は、e-Palette普及に向けてとてもわかりやすい事例といえるだろう。

実際にe-Paletteを運転すると?

e-Paletteを実際に運転するとどんな感じなのか。シティサーキット東京ベイのコースの一部を使って走行してみた。

中央に座る運転席は視界良好。違和感なく運転することができた(筆者撮影)

ボディ寸法は全長4950mm×全幅2080mm×全高2650mmだから、背の高さを除けば大きめのミニバンと近い。ただし、運転席はクルマの中心線に沿った位置にあるため、大きなカートに乗っているような感覚もある。

シフターは、トヨタのEVなどで使われているタイプ。アクセルレスポンスは急過ぎずに扱いやすいが、想像していた以上にしっかり加速する。前輪駆動で最高出力は150kW、最大トルクは266Nm。

最大の特徴は、最大切れ角200度のステアバイワイヤだ。

ステアリングホイールやシフトノブなど、他のトヨタ車で見られるパーツが流用されている(写真:トヨタ自動車)

ハンドル操作に対する初期応答性は適度にクイックで、気持ちよくスイスイと曲がる。最小回転半径はラージサイズミニバンよりも大きい6.5mだが、乗っている限りは小回りが利く印象。

車両重量はフル乗車時のミニバンよりも重たい2950kgだが、2名乗車で乗っている限り、重ったるい印象はまったくない。また、ブレーキペダルの操作感にEV特有の違和感がなかった点も付け加えておく。総じて、とても運転しやすいモビリティだ。

ここで再び屋内のe-Palette展示スペースに戻り、いくつかの活用事例を見た。

アパレルの移動セレクトショップとしての活用例(筆者撮影)

「物を運んでやってくる」事例として、菓子パンの専門店やアパレルのセレクトショップの例が紹介されていた。

用途としては有効であるが、e-Paletteの新車価格2900万円(現在はリース販売)と高額だ。個人や小規模事業者が単独で活用するには、難しいコスト感だろう。

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