トヨタの次世代モビリティ「e-Palette」が直面する2つの課題。乗用車でも商用車でもない新たな概念は浸透するか?

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導入の可能性としては、「人を運ぶ」モビリティの空き時間などを活用する方法が考えられる。バスのような働きをする合間の回送時間などに、物を運ぶイメージだ。

沿線で各種産業を行う私鉄事業者や、大型リゾート・アミューズメントパート事業者が使う可能性もあるだろう。

次の体験は「コトを楽しむ空間」の活用例だ。トヨタアルバルク東京が運営するプロバスケットチーム「アルバルク東京」に関連したコンテンツ事業を紹介する。

車内に設置された50インチモニターでバスケットボールの試合を観戦した(筆者撮影)

アルバルク東京の試合が終わった後、試合会場から駅までの移動時間を使い、車内の50インチモニターで選手とファンがコミュニケーションできるというもの。

昨年は「ハイエース」を活用し、東京代々木体育館からJR東京駅までの約30分間に実施。料金は1人1万8000円だったが、4名の枠に50名の応募があるほどの人気コンテンツとなった。

今回は、トヨタアリーナ東京で場内放送を担当する「たつを」さんらとe-Palette車内をオンラインでつなぐコンテンツを体験。車両は停止状態だったが、リモートを感じさせないワクワク感がある商業的なコミュニケーションツールとしての可能性を感じた。

事業の対象としては、推し活、スポーツ、観光、記念日などを想定しているという。

移動型遠隔医療サービスに適すワケ

最後は、医療MaaSと災害対応だ。

トヨタやソフトバンクが出資する、新しいモビリティサービス関連企業MONET(モネ)では、ハイエースを使った移動型遠隔医療サービスを全国各地で導入している。この一部をe-Paletteに入れ替える発想だ。

医療サービス車としての活用例。大容量バッテリーを搭載するBEVだからこそ医療機器も使用できる(筆者撮影)

EVであることで車内外の騒音が抑えられるほか、低振動による医療機器への負荷抑制や電源供給というメリットも考えられる。

災害対応としては、電池容量72.82kWhの車載バッテリーを活用する給電機能などについて説明されていた。

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