試乗後、開発を担当した技術者の方々にカタさを感じた乗り味についてお伝えすると、「大きな部品は変更していませんが、そうお感じになられたのですね」との回答をいただく。足まわりの特性を決める主要部品であるダンパーやスプリングの開発費用は高額で時間もかかる。安全性能の確認だって必要だ。だから、プロトタイプから約半年で部品変更を行ったとは考えにくい。
私の体感値はアテにならないのかなと考えていると、「どこでカタさを感じましたか?」と同じ技術者。すかさず「ダンパーのオリフィス変更や、シムの形状変更を行ったかのように、路面の凹凸を通過した初期入力にカタさを感じました」とお伝えすると、「あ、そうでしたか」と否定も同意もなければ、顔だけはやや下向き加減。これが何を意味するのか……。
上質な走行フィールの4WDモデル
もっとも作り手が変えていないという以上、問い続けるのは失礼なので納得し、次の試乗モデルである「Z 4WD」(FFと同グレードの4WD版)の運転席へと急いだ。
eビターラの4WDモデルではFFモデルと同じ駆動モーター(最高128kW・定格64kW/193N・m)を前輪に携えながら、後輪に専用の駆動モーター(最高48kW・定格31kW/114N・m)を追加する。
得られる総合出力&トルクは135kW/307N・m(FFモデルは128kW/193N・m)と1890kgの車両重量に対して十分な値だ。事実、ドライブモードでエコ・モードを選択した場合でも交通の流れをリードする加速力がある。eビターラのドライブモードはエコ/ノーマル/スポーツの3モードあるが、アクセル全開時の最大加速度は同一で、最大加速度にいたる時間あたりの加速度変化が異なる(エコが一番ゆっくり)。
先ほどFFモデルで試乗した同じ道を、同じ速度、同じ運転操作で、今度は4WDモデルを走らせてみるとスタート直後からカタさを一切感じない。プロタイプ試乗で感じていた4WDモデルの上質な走行フィールが公道でも実証された。後輪に配した駆動モーターや補機類の荷重が効果的に働いている(4WDモデルの車両重量はFFモデルよりも100kg重い)。




















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