Anker参入で過熱するAI文字起こしデバイス市場、専用機は本当に必要なのか? 選ぶ際のポイントとは
AI文字起こしの方法は、大きく分けるとAPI直接利用型、クラウド自社運用型、エッジ処理型の3系統があるが、実際にはそれらを組み合わせたハイブリッド構成も多い。3系統とは、OpenAIなどのLLMに直接APIで接続する方法(企業はAPI代金を支払うことになる)か、クラウドサーバーを用意してその上に大企業が作ったLLMの言語モデルを置いて処理するか(もちろん、それなりのコストがかかる)、あるいはスマホなどのエッジデバイスで処理するかだ。
音声認識自体はエッジデバイスでも可能だが、長文の高度な要約や議事録整形まで含めると、現時点ではクラウド処理の方が現実的である。アップルのApple Intelligenceはエッジデバイスでの処理を目指しているが、長文の議事録作成などはまだ難しい。となると、巨大AI企業のLLMをAPIで利用するか、クラウドサーバーの自社領域で処理する方法の二者択一になる。
API利用にしてもサーバー利用にしても、これらのサービスは基本的にはセキュリティ的に守られていることになっている。Google DriveやDropboxにファイルを置いているのと同様に暗号化などの保護措置は講じられているが、データ保持ポリシーや再利用条件はサービスごとに異なるため、確認が必要だ。
企業によっては外部クラウドサーバーの利用自体が禁止されている場合もある。そうした企業では、会議で音声文字起こしデバイスも使えないと思った方がいいだろう。
また、最近の音声文字起こしサービス「Typeless」の事例のように、サービス自体の信頼性や安全性に対して疑問の声が上がる場合もある(本件は疑問の声は上がっているが、果たして本当に問題なのかは分からない)。そういう意味でも、Ankerのように我々がすでに名前を知っている大企業のサービスが安心できるという側面はある。
良い音声「素材」を用意することが、実は大切
音声の文字起こしサービスを使う際、重要なのはマイクの品質だ。ノイズのないクリアな録音が確保できているかどうかが、文字起こしの精度を大きく左右する。




















無料会員登録はこちら
ログインはこちら