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「工場の人は本社の方針に従えばいい」 工場勤務を見下した「本社勤務の2年目社員」の顛末

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  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長
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では、これからの時代に求められるのは何か。答えは「三現主義」である。現場、現物、現実。この3つに立ち返ることだ。

AIがどれだけ進化しても、現場で起きていることを五感で把握し、現物を手に取って確認し、現実の顧客や取引先と信頼関係を築く。これらはAIには代替できない領域である。

冒頭の女性社員は、工場の社員やエンジニアを見下していた。しかし彼らこそが、三現主義を体現している存在なのだ。10年以上の経験で培った暗黙知。現場でしか分からない微妙な変化への感度。顧客や協力会社との信頼関係。これらは本社のデスクでは絶対に身につかない。

「本社マウント」など、とんでもない。それどころか、本社勤務の人は腰を低くし、現場を回ったほうがいいだろう。そして外部環境の変化をきちんと肌で“感じる”ことから始めるべきだ。それができない人は、AI時代に真っ先に淘汰される可能性がある。

時代の流れを掴めない人が淘汰される

この女性社員の上司である課長は、彼女にこう伝えたという。

「君が見下している工場の社員たちは、AIには代替できない仕事をしている。いっぽう君の仕事は、3年後には存在しないかもしれない。どちらが会社にとって価値があるか、よく考えてほしい」

厳しい言葉だが、事実である。

本社勤務だから安泰。ホワイトカラーだから偉い。そんな古い価値観にしがみついている人ほど、時代の流れを掴めていない。AIの進化がどのような影響を及ぼしているのかも、ぴんときていない。

X Mileの調査によると、ホワイトカラーの7割が「条件次第でブルーカラーに転職もアリ」と答える時代だ。若者の「ホワイトカラー志向」はまだ根強いが、ホワイトカラーの需要は確実に減りつつある。オフィスから外に出て、時代の変化に目を向けよう。

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