Adoが初告白「社会に飲み込まれるのが怖かった」。不登校、クローゼットで録音…『うっせぇわ』ヒット裏で自己否定した日々のこと
Adoの自伝的小説『ビバリウム Adoと私』は、幼少期から不登校だった学生時代、「歌い手」との出会い、そして「Ado」誕生から世界へと至るまでの時間が描かれている。タイトルに選ばれた「ビバリウム」という言葉には、彼女自身の原風景が重なっている。
「本来“ビバリウム”は、爬虫類や両生類のために生息環境を再現した箱庭のような空間を指しますよね。生き物が過ごしやすい環境を整えた小さな世界」
その意味を知ったとき、Adoはある光景を思い出したという。
「子ども部屋やクローゼットで歌っていた頃の自分と重なりました。ボーカロイドや歌い手、ニコニコ動画。好きなものに囲まれて、ずっと部屋にこもって歌っていた学生時代」
外の世界から少し距離を置き、自分だけの環境の中で生きていた時間。
「客観的に見ると、まるで箱庭の中にいるみたいだな、と。閉じこもっていた空間こそが、私にとっての居場所なのかなと思いました」
だからこそ、「ビバリウム」という言葉は今の自分を象徴するものだと感じた。
人生を“物語”として見つめ直すということ
自分の人生を小説という形で世に出すことについて、Adoは独特の距離感で語る。
「小説という形が、いちばん私という人間を多面的に見てもらえる方法だったのかな、と思っています。それに自分の人生が自伝小説として世に出るのは、正直すごく面白いですよね(笑)」
彼女は昔から、伝記漫画や歴史上の人物の人生を読むのが好きだったという。
「ヘレン・ケラーやウォルト・ディズニー、ココ・シャネルなど……“誰かの人生”を追いかける側だった自分が、今度は振り返られる側になる。その立場の変化が不思議で、でもどこか嬉しくもありました」
自分の人生を言葉でたどる作業は簡単ではなかった。それでも、その過程には確かな発見があった。
「改めて『私はこうやって今ここにいるんだ』と確認できる時間でもありました」




















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