「約120万kl→約68万kl」しょうゆの国内消費激減で苦戦かと思いきや…キッコーマンが懐に忍ばせる需要確保の"切り札"

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ちなみに、これは減塩しょうゆに限ったことでない。キッコーマングループは、しょうゆをはじめとする食品の製造・販売、卸売事業をグローバルに展開している。

海外におけるキッコーマンのしょうゆ生産拠点(2021年11月現在)(写真:筆者撮影)
海外におけるキッコーマンのしょうゆ生産拠点(2021年11月現在)(写真:筆者撮影)

現在、しょうゆは世界100カ国以上で販売され、海外ではアメリカ、オランダ、シンガポール、台湾、中国、ブラジルに生産拠点を構える。こうした体制のもと、海外事業は、売上高全体の約7割を占めるまでに拡大。

海外しょうゆ事業の販売数量も1974年を100とした場合、2024年には191と約1.9倍に増加、地域別では北米が海外売り上げの約65%を占め、欧州やアジアでも需要の拡大が続いているという。

工場見学が果たすもう1つの役割

キッコーマンの商品が国内外の市場で受け入れられる一方で、キッコーマンは「どう伝えるか」にも力を入れてきた。その取り組みのひとつが、製造現場を公開する工場見学だ。

千葉県野田市にある野田工場では戦前から見学者を受け入れてきたが、91年には「もの知りしょうゆ館」を開設。映像や展示、製造工程見学などを通して、しょうゆづくりを伝えてきた。

キッコーマンもの知りしょうゆ館(写真:筆者撮影)
キッコーマンもの知りしょうゆ館(写真:筆者撮影)
キッコーマンもの知りしょうゆ館(写真:筆者撮影)
キッコーマンもの知りしょうゆ館(写真:筆者撮影)
キッコーマンもの知りしょうゆ館(写真:筆者撮影)
キッコーマンもの知りしょうゆ館(写真:筆者撮影)

 

キッコーマンもの知りしょうゆ館(写真:筆者撮影)
キッコーマンもの知りしょうゆ館(写真:筆者撮影)

「キッコーマンは05年に『食育宣言』を公表し、食の大切さを伝える活動を進めてきました。その一環として『キッコーマンもの知りしょうゆ館』でも、内容を見直し、より楽しく体験要素を入れた学べる工場見学へとリニューアルしました。小学校の社会科見学向けにはしょうゆづくりを1時間で体験できる特別プログラムなども用意しています」

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