「最近のことが話せない」のにはワケがある
講演会やセミナーなどの冒頭に、年始であれば「お正月はどんなことをしましたか?」、夏休み明けであれば「どんな体験をしましたか?」と尋ねることがあります。
すると、参加者の多くの方がポカンとした顔をなさいます。「何があったっけ?」と一生懸命思い出しているのだと思います。焦ったそぶりを見せる方の内心は、「当てられたら何も答えられない……」ということでしょう。
ここで考えてみたいと思います。では、「最近のことが話せない」というのはどういう記憶のプロセスにより起こるのでしょう。
「最近の話」ができるのは、「①覚える、②覚えておいて、③思い出す」の3つのプロセスがきちんとできているからです。「昔の話」ができるのは、今「②覚えておいて、③思い出す」はできていますが、今「①覚える」ができているかどうかわからない状態です。昔はできていたけど、今はしづらくなっている可能性があるのです。
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【話すことを通じて認知機能の低下を確かめる】
