「最近の話」ができない人は脳が危ない? 「昔話」は饒舌な人ほど見落とす"深刻事態"と劇的改善の処方箋
親や友人など身近な人が、「最近の話をしなくなった」と感じる場合、「①覚える、②覚えておいて、③思い出す」のうちのいずれかができない可能性があることを意味します。
自分自身の会話内容を客観的に見るのは簡単ではありませんが、自分にもその傾向があると感じたら、同様に3つのプロセスのいずれかができない可能性があります。
「①覚える」ができなくなるのは、認知機能の低下によって最初に起こる現象です。「最近の話」をしないとき、話そうとしないだけで話そうと思えばできるのか、話そうとしてもできなくなっているのか。その判別は脳の中を調べなくても、話してみることを通じて確かめられます。
会話によって脳機能を保つ「回想法」「共想法」
会話によって高齢者の脳機能を保つ支援手法として、これまでよく知られてきたのが「回想法」です。これは、過去を振り返り会話をすることで脳の健康を維持するというもので、もともとは高齢期うつ病の治療を目的として考案されました。認知症高齢者の進行抑制と症状緩和に、副次的効果が見られることが知られています。
過去を振り返ることで、ポジティブな感情が起こされ、うつ病や認知症に良い効果をもたらすということは、確かにあると考えられます。うつ病の人は、そうでない人と比べて、認知症になる割合が2倍との知見があり、うつ病からの認知症発症リスクを下げる点で、認知症予防につながると言えます。しかし、心身ともに健康な高齢者を対象として十分効果が確認されていない課題が残っています。
また、会話支援手法の研究は、参加者や実施方法などの条件統制が難しいのも事実です。
そこで、回想法を参考にしながら、健康な人が認知症を予防したり認知機能低下の進行を遅らせることを目的とした会話支援ができないだろうか、と考えて生まれたのが共想法なのです。




















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