長年積み上げた採用法を一瞬で廃止!Google衝撃の意思決定→なぜ大胆な決断ができたのか?

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さて、「採用戦略」に話を戻そう。もともと「Effectiveness(効果)」と「Efficiency(効率)」を採用戦略の柱としていたところに、新たな「E」の柱として確立されたのが「Experience(体験)」だ。

新たな戦略として確立された残り2つのE

3 Experience(体験)

「効果」と「効率」を徹底的に追求してきたグーグルでは、採用担当や面接官などとの接点を通じた候補者の「体験」はさほど重視していなかったという。

しかしそののち、「体験」はグーグルの採用においての重要な価値基準のひとつになる。そのきっかけとなったのも、「データ」である。データを利用し、ブラックボックスとなっていた「体験」を可視化したのだ。

採用における体験は、候補者の内定受諾率に大きく影響する――このことがデータとして立証されて以降、「体験」に対する社内の認識は一変し、プライオリティは大きく上昇しました。候補者の体験の向上を図るさまざまなプロジェクトを実行していった結果、最終的には合格者の99%が採用プロセスに「満足している」と回答。それだけでなく、不合格者の満足度も80%以上にまで高めることができたのです。(54〜55ページより)
4 Equity(公平性)

そして最後に、4つ目の大きな柱として浮上したのが「Equity(公平性)」だ。

グーグルが「学歴システム」を撤廃したことは前述したが、それでも、エリートといわれる大学出身者と、一部の地域の大学出身者との間には、内定率に見過ごせない差が生じていたのだという。

「ある地域の大学出身者は、OB・OGが少なく情報を収集する機会に恵まれない。だから面接に臨む準備が不足し、面接でのパフォーマンスがアンフェアになっている可能性はないだろうか?」(55ページより)

こうした仮説をもとに立ち上げられたのが、「面接の赤本」プロジェクト。すべての候補者に対して面接時のポイントや注意事項、過去に聞かれた質問などをまとめ、参考資料として公開したのだ。いうまでもなく、出身大学による事前情報の格差を解消し、面接に臨むスタートラインを揃えるためだ。

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