Googleが面接の「過去問」を全員に配った意外な理由 重視した"公平なスタートライン"

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正式名称は「グーグル・インタビュー・プレップガイド」。グーグルの面接を受ける際に知っておくべきことをPDFにまとめ、グーグルの採用試験に応募したすべての候補者に配布する、というものです。その内容の一例は次のとおりです。

● 面接の質問には過去の「行動」に関する質問と、未来の「仮定」にもとづく質問の2種類があること
● 「行動」に関する質問、「仮定」にもとづく質問のそれぞれにおいて、面接官が見ているポイント
● 「行動」に関する質問に答えるには「STAR(Situation、Task、Action、Result、の頭文字を取ったもの)」のフレームワークが有効であること
● これまでに実際に行われた質問集と回答例

これらの「過去問」も含めた面接対策の情報をA4用紙4、5枚にまとめ、エントリーのあった学生に事前に提供するのです。これならコストをかけずに、数百万人もの応募者を同じスタートラインに立たせることができます。

エリート大学の学生であれば、これらの情報は既にOB・OGから聞いている候補者も多いでしょう。でも、それでいいのです。エクイティとは、水準のバーを引き下げることでは決してありません。情報にアクセスできる権利を平等に与え、スタート地点の差を埋めること。それこそがエクイティの意義なのです。

「セルフ・セレクト・アウト」を減らすことに貢献

ただ、過去の質問も含めてグーグルの面接に関する情報を公開するのは、もちろん前例がありません。社内でどんなハレーションが起こるか不安を抱えながらも、私たちは関係する部門を回り、プロジェクトの意義を丁寧に説明しました。

すると、幸いなことにどの部門の社員も「なるほど。確かにこの問題は解決すべきだよね!」と好意的な反応を示してくれました。おそらく、「面接での不公平を解消し、不利な勝負に挑んでいる学生たちを救おう」というテーマそのものが人の琴線に触れやすいものだったからでしょう。

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