アメリカ民主党「筋金入り左派」が「リベラル」を徹底批判する理由 「中間層・労働者」をトランプ支持へと突き動かした「失敗の本質」

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アメリカ共和党と民主党
アメリカ民主党は、なぜ中間層と労働者階級からの支持を失ったのでしょうか(写真:marketlan/PIXTA)
かつては労働者の守護神であったはずのアメリカ民主党。同党はなぜ、人種を問わず労働者や中間層から見捨てられるに至ったのか。その背景には党の構造的な変質がある。このたび刊行された『アメリカ民主党 失敗の本質: 「中間層・労働者」は、なぜ「トランプ支持」に突き動かされたのか』(ジョン・B・ジュディス/ルイ・テイシェイラ著)に日本版解説を寄せた会田弘継氏が、日本のメディアが報じないリベラル「失敗の本質」を解き明かす。

衝撃の世論調査結果

発足以来、乱暴としか言いようのない関税引き上げや移民対策などを次々と打ち出し、トランプ2.0政権に対し世論もあきれかえっているように見えた2025年7月、有力紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が公表した世論調査結果は衝撃的だった。

アメリカ民主党 失敗の本質: 「中間層・労働者」は、なぜ「トランプ支持」に突き動かされたのか
『アメリカ民主党 失敗の本質: 「中間層・労働者」は、なぜ「トランプ支持」に突き動かされたのか』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

アメリカ市民があきれかえっているのはトランプ政権よりも、むしろ民主党であることを示していたからだ。

同党への支持率(33%)から不支持率(63%)を引いた「純支持率」はマイナス30ポイントで1990年以来の35年間で最低を記録。共和党の純支持率マイナス11ポイントに比べても、格段に支持率が低い不人気ぶりだ。

民主党を「強く支持する」と答えた人は8%にすぎず、これも共和党の19%に比べて半分以下。

インフレや移民対策など個別政策について聞いても、市民は民主党より共和党をずっと信頼しているという結果が出た。

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