「面接は4回でいい」グーグルが導き出した究極の採用の効率化 年間1.7万時間のムダを削減したプロジェクト

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きわめてシンプルな解決策ですが、最終的にはグローバルの各採用拠点でエンジニア面接の「デジタル化」を実現。年間で約1.7万時間もの工数を削減し、面接官の人件費に換算すると数億円という単位におよぶ、インパクトの大きいコスト削減を達成することができたのです。

最適な採用期間に「唯一の正解」はない

「効率」を追求して採用プロセスを短縮することは、コストの削減だけでなく、候補者にとっての「Experience(体験)」の向上にもつながります。面接の後に候補者に回答してもらうアンケートでも、応募してから採用結果がわかるまでにかかった期間が「長かった」と回答している候補者は、プロセス全体に対する満足度も低くなる、という傾向がはっきりと表れています。

では、多くの候補者にとってストレスを感じない、最適なTTHというものはあるのでしょうか? この疑問についても、実はグーグルのピープル・アナリティクスチームでは調査を行っています。

その結論は「最適な期間はない」というものでした。

調査によると、候補者のアンケート調査におけるTTH満足度のスコアと、応募してから結果が出るまでの期間を突き合わせてみたところ、両者には相関が見られませんでした。2週間で内定が出たのに「不満」と回答している候補者もいれば、3カ月以上かかっているにもかかわらず「満足」と回答している候補者もいたのです。

この調査結果からわかるのは、TTHが長いと感じるか短いと感じるかは、結局その人の主観的な期待値による、ということです。ある候補者が「XX社が1週間で内定を出しているのだからグーグルも1週間で決めてほしい」と期待しているのなら、2週間はとても長く感じてしまう。一方で「グーグルほどの会社なら3カ月待たされるのは初めからわかっていたよ」と思っている人は、2カ月で内定をもらったら「思いのほか早かった」と満足する。候補者それぞれの価値観や経験によって期待値がバラバラである以上、「満足度=期待値と現実のギャップ」もまたバラバラになるのです。

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